
カタログには何を載せる?見やすい構成と作り方のポイント
商品やサービスを紹介するカタログをつくることになったものの、「何を載せればいいのかわからない」「商品数が多く、どう整理すればいいのか迷っている」「今のカタログが見づらく、使いにくい」と悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。
カタログは、商品情報を並べるだけのツールではありません。
ユーザーが必要な商品を探し、違いを比較し、自分に合ったものを選ぶための情報を整理して届ける役割があります。
そのため、カタログづくりではデザインを考える前に、「誰が、どのような場面で使うのか」「何を伝える必要があるのか」を整理することが重要です。
この記事では、カタログに掲載する基本的な内容から、見やすい構成の考え方、制作するときのポイントまでご紹介します。
目次[非表示]
- 1.カタログの役割とは?
- 2.カタログには何を載せる?
- 3.見やすいカタログにするための構成
- 3.1.商品をカテゴリーに分ける
- 3.2.情報の優先順位を決める
- 3.3.比較しやすくする
- 4.カタログをつくるときのポイント
- 4.1.誰が使うカタログなのかを明確にする
- 4.2.商品情報の表記を統一する
- 4.3.写真や図版の役割を考える
- 4.4.更新することを前提に設計する
- 5.紙と電子カタログ、それぞれの役割
- 6.まとめ
カタログの役割とは?
カタログというと「商品を一覧で紹介する冊子」をイメージするかもしれません。
しかし、カタログの役割は単に商品情報を掲載することだけではありません。
ユーザーにとっては、
- 必要な商品を探す
- 商品ごとの違いを比較する
- 特徴や仕様を確認する
- 自分に合った商品を選ぶ
ためのツールです。
一方、企業にとっては、
- 商品やサービスの魅力を伝える
- 営業活動を支援する
- 商品体系をわかりやすく伝える
- 問い合わせや購入につなげる
といった役割があります。
つまりカタログは、「企業が伝えたい情報」と「ユーザーが知りたい情報」をつなぐコミュニケーションツールといえます。
掲載したい情報をそのまま詰め込むのではなく、ユーザーが必要な情報へたどり着きやすいように整理することが大切です。
カタログには何を載せる?
掲載する内容は商品やサービスによって異なりますが、基本的には次のような情報が考えられます。
- 商品名・サービス名
- 商品写真・イメージ
- 特徴・メリット
- 仕様・スペック
- サイズ・バリエーション
- 型番・品番
- 価格
- 用途・使用シーン
- 関連商品・オプション
- 問い合わせ方法
ただし、これらをすべて掲載すればよいわけではありません。
重要なのは「ユーザーが商品を選ぶために必要な情報は何か」という視点です。
たとえば、商品の仕様が重要な製品であれば、スペックや比較情報が必要になります。一方、デザイン性や使用イメージが重視される商品なら、写真や利用シーンを大きく見せた方が魅力は伝わりやすくなります。
カタログをつくるときは、まず掲載できる情報を洗い出し、その後に「必要な情報」「優先して伝える情報」を整理していきます。
見やすいカタログにするための構成
情報量の多いカタログほど、1ページごとのデザインだけでなく、カタログ全体の情報設計が重要になります。
商品をカテゴリーに分ける
商品数が多い場合、最初に考えたいのが分類方法です。
たとえば、
- 商品の種類
- 用途
- 機能
- 対象ユーザー
- シリーズ
- 価格帯
など、ユーザーが商品を探すときの基準からカテゴリーを考えます。
企業側の商品管理上の分類と、ユーザーが商品を探すときの分類が一致するとは限りません。
「自社ではこの分類だから」ではなく、「ユーザーならどこから探すだろう」という視点で考えることが大切です。
情報の優先順位を決める
1ページに多くの情報を掲載すると、すべてが同じように見えてしまい、何を見ればよいのかわからなくなることがあります。
商品名、写真、特徴、価格、スペックなどの情報に優先順位をつけ、重要な情報ほど見つけやすくします。
たとえば、
商品名・写真
↓
商品の特徴
↓
選ぶために重要な情報
↓
詳細な仕様・スペック
というように、読む順番を意識して情報を整理します。
情報量を減らすことだけが「見やすさ」ではありません。必要な情報を、必要な順番で見つけられることが重要です。
比較しやすくする
複数の商品から選ぶカタログでは、「比較のしやすさ」も大切です。
商品ごとに掲載項目やレイアウトが大きく変わると、ユーザーはページを行き来しながら情報を探さなければなりません。
同じカテゴリーの商品は、
- 写真の位置
- 商品名の位置
- スペックの表示方法
- アイコン
- 表組み
などのルールを揃えることで、違いを比較しやすくなります。
ページ数や商品数が多いカタログほど、一定のルールを設けて情報を見せることが使いやすさにつながります。
あわせて読みたい
商品数が多くても探しやすい!カタログの情報整理と分類のコツ もご覧ください。
カタログをつくるときのポイント
誰が使うカタログなのかを明確にする
最初に考えたいのは、カタログを使う人です。
一般消費者が商品を選ぶためのカタログと、企業の購買担当者が製品を比較するためのカタログでは、必要な情報も見せ方も異なります。
また、営業担当者がお客さまへの説明に使用するケースもあります。
「誰が」「どこで」「何のために使うのか」を整理すると、掲載する情報や構成を決めやすくなります。
商品情報の表記を統一する
商品数が増えるほど、表記のばらつきが起こりやすくなります。
たとえば同じ意味でも、「サイズ」と「寸法」、「カラー」と「色」、「特徴」と「特長」などが混在すると、カタログ全体の統一感がなくなります。
商品名、単位、記号、スペック、説明文などについて一定のルールを設けておくと、情報が整理され、更新もしやすくなります。
写真や図版の役割を考える
カタログでは写真も重要な情報です。
商品の形状を確認する写真なのか、使用シーンを伝える写真なのか、細かな特徴を説明する図版なのかによって、必要な見せ方は異なります。
写真を多く掲載すること自体を目的にせず、「この写真で何を伝えるのか」を考えて選ぶことが大切です。
更新することを前提に設計する
商品カタログは、一度つくったら終わりとは限りません。
新商品の追加、商品の廃番、価格や仕様の変更など、継続的に情報が変わる場合があります。
そのため、最初の制作段階から、
- 商品が増えたときに追加しやすいか
- カテゴリー変更に対応できるか
- 情報を差し替えやすいか
- 表記ルールが整理されているか
なども考えておくと、次回の改訂がしやすくなります。
紙と電子カタログ、それぞれの役割
カタログを制作するとき、「紙でつくるか、電子カタログにするか」で迷うこともあります。
紙のカタログは、営業先で手渡したり、商品を見比べながら説明したりしやすいことが特徴です。
一方、電子カタログはWeb上で閲覧できるため、配布しやすく、場所を問わず利用できます。
どちらか一方を選ぶのではなく、
- 営業では紙のカタログを使う
- Webサイトからは電子カタログを見てもらう
- 商談後に電子カタログのURLを案内する
など、利用シーンによって使い分けることもできます。
大切なのは、紙かデジタルかを先に決めることではなく、「誰に、どのように使ってもらいたいか」から考えることです。
カタログ・電子カタログについて詳しく知りたい方へ
カタログ・電子カタログの企画・制作や、情報をわかりやすく整理して伝えるためのポイントをご紹介しています。
まとめ
見やすく使いやすいカタログをつくるためには、商品情報をたくさん掲載するだけではなく、ユーザーが必要な情報を探しやすく、比較しやすいように整理することが重要です。
カタログをつくるときは、
- 誰が、何のために使うのかを明確にする
- 掲載する情報を整理する
- 商品を探しやすく分類する
- 情報の優先順位を決める
- 商品同士を比較しやすくする
- 更新しやすい設計にする
といった視点から考えてみましょう。
デザインを考える前に情報を整理し、カタログ全体の構成を設計することで、商品やサービスの魅力が伝わりやすくなります。
カタログは商品情報をまとめるだけの冊子ではなく、ユーザーが商品を知り、比較し、選ぶための重要なコミュニケーションツールです。






