
会社案内とサービス案内は分けるべき?目的に合わせた使い分け方
会社案内を新しくつくるとき、
「サービス紹介も会社案内に載せた方がいい?」
「会社案内とは別にサービス案内をつくる必要がある?」
「一冊にまとめた方が営業で使いやすいのでは?」
と迷うことはないでしょうか。
会社案内とサービス案内は、どちらも企業が自社について伝えるためのツールですが、役割は少し異なります。
会社案内は企業そのものを理解してもらうこと、サービス案内は特定の商品・サービスについて理解してもらうことが主な役割です。
ただし、必ず分けるべきというわけでも、一冊にまとめるべきというわけでもありません。
大切なのは、「会社案内かサービス案内か」という形式から考えるのではなく、誰に、何を、どのような場面で伝えたいのかから考えることです。
この記事では、会社案内とサービス案内それぞれの役割や、一冊にまとめる場合・分ける場合の考え方をご紹介します。
目次[非表示]
- 1.会社案内とサービス案内は何が違う?
- 2.一冊にまとめるメリット
- 2.1.一冊で会社とサービスの両方を説明できる
- 2.2.情報を一元化できる
- 2.3.制作物を増やさずに済む
- 3.一冊にまとめると情報が多くなりすぎることもある
- 4.分けた方がよいのはどんな場合?
- 4.1.商品・サービスが複数ある
- 4.2.相手によって紹介するサービスが違う
- 4.3.サービス内容の更新が多い
- 4.4.サービスについて詳しく説明する必要がある
- 5.「誰に渡すか」で考える
- 6.「どこで使うか」も判断材料になる
- 7.営業では「会社案内+サービス案内」という使い方もできる
- 8.紙とWebで役割を分ける方法もある
- 9.まずは「必要なツール」ではなく「伝える目的」を整理する
- 10.まとめ
会社案内とサービス案内は何が違う?
まず、それぞれの基本的な役割を整理してみましょう。
会社案内は、企業そのものについて理解してもらうためのツールです。
たとえば、
- 会社概要
- 事業内容
- 企業理念
- 強み・特徴
- 沿革
- 実績
- 拠点・ネットワーク
などを通じて、「どんな会社なのか」を伝えます。
一方、サービス案内は、特定の商品やサービスについて理解してもらうためのツールです。
たとえば、
- 商品・サービスの概要
- 解決できる課題
- 特徴・メリット
- 導入の流れ
- 料金・プラン
- 導入事例
- FAQ
などが中心になります。
つまり、
会社案内
→ どんな会社なのかを伝える
サービス案内
→ 何を提供しているのかを詳しく伝える
という違いがあります。
会社案内は「企業への理解・信頼」、サービス案内は「商品・サービスへの理解・検討」を深める役割が中心と考えると整理しやすくなります。
一冊にまとめるメリット
会社案内とサービス案内を一冊にまとめる方法には、いくつかのメリットがあります。
一冊で会社とサービスの両方を説明できる
会社について説明したあと、そのまま商品・サービスについて紹介できます。
資料を何種類も持ち歩く必要がなく、初回訪問や展示会など、限られた時間で会社とサービスの両方を紹介したい場面では使いやすいでしょう。
情報を一元化できる
会社案内とサービス案内を別々につくる場合、それぞれに重複する情報が発生することがあります。
一冊にまとめれば、会社情報からサービス紹介まで一つの流れとして構成できます。
制作物を増やさずに済む
複数のツールを制作・管理する必要がないこともメリットです。
サービス数が少なく、会社紹介とサービス紹介をセットで行うことが多い企業であれば、一冊で十分な場合もあります。
ただし、「一冊で済むから」という理由だけでまとめるのではなく、実際の利用場面に合っているかを考えることが重要です。
一冊にまとめると情報が多くなりすぎることもある
会社案内とサービス案内を一冊にまとめれば便利ですが、掲載したい情報が増えすぎることがあります。
会社概要、理念、強み、沿革、実績。
さらに商品・サービスの特徴、メリット、料金、導入事例、FAQ……。
すべてを詳しく掲載すると、ページ数が増えたり、一つひとつの情報が小さくなったりすることがあります。
その結果、
「結局、何を伝えたい資料なのかわからない」
という状態になってしまうこともあります。
一冊にまとめる場合ほど、情報を足すことよりも「何を載せないか」を決めることが重要です。
会社について詳しく伝える必要があるのか、サービスについて詳しく伝える必要があるのか。
そのツールの目的に合わせて、情報の優先順位を整理しましょう。
分けた方がよいのはどんな場合?
会社案内とサービス案内を分けることで、使いやすくなるケースもあります。
商品・サービスが複数ある
複数の商品やサービスを展開している企業の場合、すべてを会社案内へ詳しく掲載すると情報量が多くなります。
会社案内では企業全体について伝え、サービスごとに案内を分ければ、相手に必要な情報だけを渡せます。
相手によって紹介するサービスが違う
顧客の業種や課題によって提案するサービスが異なる場合も、分ける方法が有効です。
会社案内は共通で使用し、商談相手に応じて必要なサービス案内を組み合わせます。
「会社案内+必要なサービス案内」という組み合わせにすることで、相手に合わせた情報提供がしやすくなります。
サービス内容の更新が多い
商品・サービスの内容、料金、仕様などが頻繁に変わる場合、それらを会社案内に詳しく掲載すると、変更のたびに会社案内全体を改訂する必要が出てきます。
会社情報とサービス情報を分けておけば、変更があったツールだけを更新できます。
サービスについて詳しく説明する必要がある
仕組みが複雑なサービスや、比較検討に多くの情報が必要な商品では、会社案内の数ページだけでは十分に説明できないことがあります。
その場合は、サービス案内として独立させた方が、情報を整理して伝えやすくなります。
「誰に渡すか」で考える
会社案内とサービス案内を分けるか迷ったときは、「誰に渡すのか」を考えてみましょう。
たとえば、初めて接点を持つ相手には、まず会社について理解してもらう必要があるかもしれません。
一方、すでに企業について知っていて、特定のサービスを比較検討している相手であれば、会社紹介よりサービスの詳しい情報が求められます。
採用候補者、取引先、金融機関、株主、地域社会など、営業先以外へ会社案内を使用する企業もあります。
その場合、営業サービスの詳細情報が多すぎると、会社案内としては使いにくくなることもあります。
「誰にでも使える一冊」を目指すより、誰に何を伝えるツールなのかを明確にした方が、結果として使いやすくなる場合があります。
「どこで使うか」も判断材料になる
同じ会社案内でも、使用する場面によって求められる情報は変わります。
たとえば、
- 初回訪問
- 商談
- 展示会
- セミナー
- 郵送
- 店頭・施設への設置
- 採用活動
などです。
初回訪問なら、会社全体を短時間で理解できることが重要かもしれません。
具体的な商談では、商品・サービスの詳細や実績、導入方法などが重要になります。
展示会では、持ち帰りやすさや短時間で特徴が伝わることも必要です。
「会社案内をつくる」ことを目的にせず、実際に使われる場面から必要なツールを考えることが大切です。
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営業では「会社案内+サービス案内」という使い方もできる
営業活動では、会社案内とサービス案内をどちらか一方に決める必要はありません。
たとえば初回商談では、
会社案内
↓
企業の特徴や強みを理解してもらう
サービス案内
↓
相手の課題に合ったサービスを詳しく説明する
という使い方ができます。
会社案内を共通のベースとして用意し、複数のサービス案内から必要なものだけを組み合わせる方法です。
この形であれば、新しいサービスが増えたときにも、会社案内全体をつくり直さずサービス案内を追加できます。
また、営業担当者も相手の関心に応じて資料を選びやすくなります。
ツールを分けることは情報を分断することではなく、必要な情報を必要な相手へ届けやすくする方法のひとつです。
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紙とWebで役割を分ける方法もある
会社案内とサービス案内だけで、すべての情報を伝える必要もありません。
Webサイトと組み合わせることで、紙面に掲載する情報を絞ることができます。
たとえば、
会社案内
→ 企業の概要・強み・考え方を伝える
サービス案内
→ 商品・サービスの特徴やメリットを伝える
Webサイト
→ 詳細な仕様、最新情報、多数の事例などを伝える
という役割分担です。
QRコードなどからサービス詳細ページや事例ページへ誘導すれば、紙面の情報量を増やしすぎず、さらに詳しい情報へつなげることができます。
紙にどこまで載せるかではなく、紙とWebを含めた情報全体で何を伝えるかを考えることが重要です。
まずは「必要なツール」ではなく「伝える目的」を整理する
会社案内とサービス案内を分けるべきか、一冊にまとめるべきか。
その答えは企業によって異なります。
判断するときに、
「会社案内は普通○ページだから」
「競合他社がサービス案内をつくっているから」
といった形式から考える必要はありません。
まず整理したいのは、
- 誰に渡すのか
- 何を理解してもらいたいのか
- どのような場面で使うのか
- どの程度詳しい情報が必要なのか
- 商品・サービスはどのくらいあるのか
- 情報の更新頻度はどのくらいか
- Webサイトで補完できる情報はあるか
ということです。
これらを整理した結果、
「会社案内一冊で十分」
ということもあれば、
「会社案内とサービス案内を分けた方がよい」
ということもあります。
制作物の種類を先に決めるのではなく、伝える目的を整理した結果として必要なツールを決める。この順番が重要です。
会社案内・サービス案内について詳しく知りたい方へ
会社の強みや事業内容を整理し、相手にわかりやすく伝える会社案内・サービス案内づくりのポイントをご紹介しています。
まとめ
会社案内とサービス案内には、それぞれ異なる役割があります。
会社案内は企業そのものへの理解や信頼を深めるために、サービス案内は商品・サービスへの理解や検討を深めるために活用できます。
一冊にまとめるか、分けるかを考えるときは、
- 誰に渡すのか
- 何を伝えたいのか
- どこで使うのか
- 商品・サービスはいくつあるのか
- どの程度詳しい説明が必要なのか
- 情報はどのくらいの頻度で更新されるのか
- Webサイトとどう役割分担するのか
という視点から考えてみましょう。
会社案内とサービス案内を分けること自体が目的ではありません。必要な相手に、必要な情報を、わかりやすく届けるために最適な形を選ぶことが大切です。






