
会社案内には何を載せる?目的別に考える掲載内容と構成のポイント
会社案内を新しく制作したり、リニューアルしたりするとき、「何を載せればよいのだろう」と悩むことは少なくありません。
会社概要、沿革、事業内容、代表メッセージ、商品・サービス、実績など、会社案内に掲載できる情報は数多くあります。しかし、一般的な掲載項目をすべて入れれば、伝わる会社案内になるとは限りません。
営業で使うのか、取引先への企業紹介に使うのか、採用活動でも活用するのか。会社案内を誰に、何のために見てもらうのかによって、必要な情報とその優先順位は変わります。
この記事では、会社案内の基本的な掲載内容から、目的に合わせた構成の考え方まで紹介します。
目次[非表示]
- 1.会社案内に掲載する基本的な内容
- 2.大切なのは「何を載せるか」より「何のためにつくるか」
- 2.1.営業活動で使用する
- 2.2.取引先などへの企業紹介で使用する
- 2.3.採用活動でも使用する
- 2.4.展示会やイベントで配布する
- 3.会社案内の基本的な構成例
- 4.会社案内とサービス案内は一冊にまとめる?分ける?
- 4.1.一冊にまとめる場合
- 4.2.会社案内とサービス案内を分ける場合
- 5.情報を詰め込みすぎると「伝わらない会社案内」になる
- 6.会社案内をつくる前に整理しておきたい3つのこと
- 6.1.1. 誰に伝えるのか
- 6.2.2. 何を一番伝えたいのか
- 6.3.3. 読んだあと、どうしてほしいのか
- 7.まとめ:会社案内の掲載内容は「目的」から決める
会社案内に掲載する基本的な内容
会社案内の内容は企業によって異なりますが、一般的には次のような情報が掲載されます。
会社概要
社名、所在地、設立年、資本金、代表者、従業員数など、企業の基本情報です。
代表メッセージ
企業として大切にしている考え方や、事業に対する姿勢などを代表者の言葉で伝えます。
企業理念・MVV
企業の存在意義や目指す姿、価値観などを伝える情報です。
沿革
創業から現在までの歴史や、企業の成長過程を紹介します。
事業内容
どのような事業を行っている企業なのかを説明します。
商品・サービス
具体的にどのような商品やサービスを提供しているのかを紹介します。
自社の特徴・強み
技術力、実績、対応力、独自の仕組みなど、他社との違いや選ばれる理由を伝えます。
実績・導入事例
これまでの実績や具体的な事例を紹介し、企業やサービスへの信頼につなげます。
会社情報・アクセス
拠点、連絡先、Webサイトなど、企業への問い合わせやアクセスに必要な情報を掲載します。
これらは会社案内を構成する代表的な情報ですが、すべてを同じように掲載する必要はありません。
むしろ大切なのは、何を載せるかを決める前に「何のための会社案内なのか」を明確にすることです。
大切なのは「何を載せるか」より「何のためにつくるか」
会社案内という名称は同じでも、その役割は企業によって異なります。
目的が変われば、優先して伝える情報も変わります。
営業活動で使用する
新規顧客への企業紹介や商談で使用する場合は、会社概要だけでなく、
- どのような課題を解決できる会社なのか
- どのような強みがあるのか
- 他社と何が違うのか
- どのような実績があるのか
といった情報が重要になります。
営業担当者の説明を補完し、「なぜこの会社を選ぶのか」を理解してもらえる内容を意識する必要があります。
取引先などへの企業紹介で使用する
企業そのものを理解してもらうことが目的であれば、事業内容だけでなく、企業理念、沿革、代表メッセージなども重要です。
「何をしている会社なのか」だけでなく、「どのような考え方を持った会社なのか」まで伝えることで、企業への理解を深めることができます。
採用活動でも使用する
求職者にも配布する場合は、事業内容や会社概要だけでは十分とはいえません。
企業理念、目指している方向、働く人、企業文化など、その会社で働くイメージにつながる情報も必要になります。
展示会やイベントで配布する
短時間で多くの企業と接点を持つ展示会などでは、詳細な企業情報よりも、
「何をしている会社なのか」
「どんな特徴があるのか」
「自分たちに関係がありそうか」
を短時間で理解できることが重要です。
会社案内の目的によって、必要な内容だけでなく、情報量や見せる順番まで変わってきます。
会社案内の基本的な構成例
会社案内の構成に決まった正解はありませんが、例えば次のような流れが考えられます。
表紙
↓
企業メッセージ
↓
私たちについて
↓
事業・サービス紹介
↓
自社の特徴・強み
↓
実績・事例
↓
会社概要・沿革
↓
裏表紙
ポイントは、単に必要な項目を並べるのではなく、読み手が企業を理解しやすい順番に情報を組み立てることです。
例えば営業活動で使用する会社案内なら、会社の歴史を詳しく説明するよりも、早い段階で「どのような課題を解決できる会社なのか」を伝えた方が効果的な場合があります。
一方、歴史や信頼性そのものが企業の強みであれば、沿革を重要なコンテンツとして扱うことも考えられます。
「一般的な会社案内の構成」に自社を当てはめるのではなく、伝える相手と目的から構成を考えることが大切です。
会社案内とサービス案内は一冊にまとめる?分ける?
会社案内を制作するとき、「商品やサービスの説明まで会社案内に入れるべきか」という問題もあります。
これも一律の正解はありません。
一冊にまとめる場合
会社の紹介から商品・サービスの説明まで一連の流れで伝えたい場合は、一冊にまとめる方法があります。
企業の考え方や強みと、提供しているサービスとの関係を一つのストーリーとして伝えやすいことがメリットです。
会社案内とサービス案内を分ける場合
商品・サービスの種類が多い場合や、サービス内容の更新頻度が高い場合は、会社案内とサービス案内を分ける方法もあります。
例えば、
会社案内=企業そのものを伝えるツール
サービス案内=商品・サービスを詳しく伝えるツール
と役割を分けておけば、サービス内容が変更されたときにサービス案内だけを更新することもできます。
また、営業先によって紹介するサービスが異なる企業では、会社案内は共通で使用し、必要なサービス案内だけを組み合わせる方法も考えられます。
会社案内とサービス案内の役割や制作で大切にしているポイントについては、「会社案内・サービス案内の制作・デザイン」で詳しく紹介しています。
会社案内・サービス案内を見直したい方へ
企画・構成からデザインまで、制作の考え方をご紹介しています。
情報を詰め込みすぎると「伝わらない会社案内」になる
会社案内をつくると、「せっかくなら、この情報も載せたい」と内容が増えていくことがあります。
しかし、情報量が増えるほど会社の魅力が伝わるとは限りません。
会社概要、理念、沿革、商品、サービス、技術、設備、実績などを同じような情報量で掲載すると、読み手にとっては「結局、この会社は何が強いのか」が分かりにくくなることがあります。
大切なのは情報を削ることそのものではなく、伝える情報に優先順位をつけることです。
「絶対に伝えたいこと」
「理解を深めるために必要なこと」
「必要な人だけが確認できればよいこと」
というように整理すると、会社案内全体に情報の強弱をつけやすくなります。
必要な情報は揃っているのに印象に残らない場合は、掲載内容ではなく「伝え方」を見直す必要があるかもしれません。
会社案内をつくる前に整理しておきたい3つのこと
掲載内容やページ構成を考え始める前に、次の3つを整理しておくと会社案内の方向性が明確になります。
1. 誰に伝えるのか
経営者、購買担当者、既存顧客、求職者など、会社案内を見る人によって知りたい情報は異なります。
まずは「誰に読んでもらう会社案内なのか」を明確にします。
2. 何を一番伝えたいのか
会社案内を読み終えたとき、
「○○に強い会社」
「○○なら相談できる会社」
「○○という考え方を大切にしている会社」
など、どのように認識してもらいたいのかを考えます。
ここが曖昧なままでは、掲載項目を増やしても企業の特徴は伝わりにくくなります。
3. 読んだあと、どうしてほしいのか
会社を理解してほしいのか、商談につなげたいのか、商品・サービスについて問い合わせてほしいのか。
会社案内を読んだあとの行動まで考えておくことで、必要な情報や構成を判断しやすくなります。
この3つを整理したうえで、
掲載内容 → 情報の優先順位 → 構成 → コピー・写真・図解 → デザイン
と進めることで、会社案内を単なる情報の集合ではなく、目的を持ったコミュニケーションツールとして設計できます。
まとめ:会社案内の掲載内容は「目的」から決める
会社案内には、会社概要、沿革、事業内容、代表メッセージ、商品・サービス、実績など、さまざまな掲載項目があります。
しかし、大切なのは「一般的な会社案内に何が載っているか」だけを基準に内容を決めないことです。
誰に、何を伝え、会社案内を読んだあとにどのように企業を理解してほしいのか。
目的を明確にしてから必要な情報を選び、優先順位をつけることで、会社案内は企業情報をまとめた冊子から、営業や企業紹介に活用できるツールへ変わります。
会社案内の新規制作やリニューアルを検討している方は、「会社案内・サービス案内の制作・デザイン」もご覧ください。会社案内の役割や制作のポイント、制作実績などを紹介しています。
会社案内・サービス案内を見直したい方へ
企画・構成からデザインまで、制作の考え方をご紹介しています。






