
読まれるパンフレットは何が違う?情報を伝える構成とページの考え方
会社や商品・サービスについて伝えるためにつくったパンフレット。
必要な情報はきちんと載せている。デザインも整っている。それなのに、「あまり読まれていない気がする」「結局、何を伝えたいのかわかりにくい」と感じることはないでしょうか。
パンフレットは、情報を掲載すれば自動的に読んでもらえるわけではありません。
手に取った人は、最初から最後まで一字一句読むとは限らず、表紙を見て、中面を開き、気になった見出しや写真から読み始めることもあります。
だからこそ大切なのが、読み手がどこに注目し、どのように内容を理解していくのかを考えて情報を設計することです。
この記事では、読まれるパンフレットにするための構成やページづくりの考え方をご紹介します。
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パンフレットは最初から最後まで読まれるとは限らない
パンフレットを制作する側は、表紙から順番に内容を考えていきます。
しかし、実際の読み手も同じ順番で読むとは限りません。
表紙を見て興味を持ち、中面を開く人もいれば、写真や大きな見出しから先に見る人もいます。営業担当者から説明を受けながら、途中のページから見ることもあります。
つまりパンフレットは、本や長文の記事のように「最初から順番に読まれること」を前提にしすぎない方がよい媒体です。
どのページから見ても大切な情報を理解でき、さらに読み進めたくなる構成を考えることが重要です。
そのためには、単に掲載情報をページへ割り振るのではなく、「読み手に何を、どの順番で理解してもらいたいか」を考える必要があります。
最初に「何を伝えたいパンフレットなのか」を決める
パンフレットをつくるとき、商品情報、会社情報、実績、特徴、サービス内容など、掲載したい情報を先に集めることがあります。
もちろん情報を洗い出すことは必要です。
ただし、その前に考えておきたいのが、
「このパンフレットを読んだ人に、何を一番理解してもらいたいのか」
ということです。
たとえば、
- 商品の特徴を知ってもらいたい
- サービスのメリットを理解してもらいたい
- 他社との違いを伝えたい
- 企業への信頼感を高めたい
- 問い合わせにつなげたい
など、目的によって伝えるべき情報や優先順位は変わります。
パンフレット全体で伝えたいことが明確になれば、何を大きく見せ、何を補足情報として扱うべきかも判断しやすくなります。
読み手が知りたい順番で情報を組み立てる
企業側が説明したい順番と、読み手が知りたい順番は必ずしも同じではありません。
たとえば商品・サービスを紹介するパンフレットで、
会社概要
↓
沿革
↓
企業理念
↓
商品・サービス
という順番にしても、商品を検討している人が最初に知りたいのは「この商品で何ができるのか」かもしれません。
その場合は、
こんな課題を解決できる
↓
商品・サービスの特徴
↓
選ばれる理由
↓
具体的な内容
↓
実績・事例
↓
会社情報・問い合わせ
という流れの方が理解しやすいこともあります。
もちろん、すべてのパンフレットをこの順番にする必要はありません。
重要なのは、企業が話したい順番ではなく、読み手が「次に何を知りたいか」を想像しながら構成することです。
1ページにひとつの役割を持たせる
情報量が多いパンフレットでは、ひとつのページにさまざまな情報を詰め込みたくなります。
しかし、商品説明、メリット、実績、会社情報などが同じような強さで並んでいると、読み手は「どこから見ればよいのか」がわかりにくくなります。
そこで意識したいのが、それぞれのページや見開きに役割を持たせることです。
たとえば、
- 興味を持ってもらうページ
- 課題に共感してもらうページ
- 商品・サービスを理解してもらうページ
- 強みを伝えるページ
- 実績で信頼してもらうページ
- 問い合わせへつなげるページ
というように考えます。
各ページの役割が明確になると、掲載する情報を選びやすくなり、パンフレット全体にも流れが生まれます。
見出しだけでも内容が伝わるようにする
パンフレットを手にした人が、本文をすべて読んでくれるとは限りません。
まず大きな見出しや写真を見て、自分に関係がありそうな情報を探す人も多いでしょう。
そのため、
「サービスについて」
「私たちの強み」
「導入事例」
といった項目名だけではなく、見出しそのものから内容やメリットが伝わるようにすることも有効です。
たとえば「私たちの強み」という見出しだけで終わらせず、そのページで最も伝えたい特徴を見出しとして表現できれば、本文を細かく読まなくても概要を理解しやすくなります。
見出しは単なる項目名ではなく、読み手を次の情報へ導く役割も持っています。
情報には優先順位をつける
すべての情報を同じ大きさ、同じ文字量、同じレイアウトで掲載すると、何が重要なのかわかりにくくなります。
パンフレットでは、
- 最も伝えたいこと
- 理解してほしいこと
- 詳しく知りたい人のための情報
- 補足として必要な情報
などに分けて優先順位を考えます。
そして、その優先順位を、
- 見出しの大きさ
- 写真の使い方
- 文字量
- 余白
- レイアウト
などに反映します。
情報を減らせない場合でも、「全部を同じ強さで見せない」だけで読みやすさは大きく変わります。
写真や図版にも役割を持たせる
パンフレットでは、写真やイラスト、図表なども重要な情報です。
しかし、空いているスペースを埋めるために写真を入れたり、「なんとなく雰囲気がよい」という理由だけで選んだりすると、伝えたい内容とのつながりが弱くなります。
写真や図版には、
- 商品の形や特徴を伝える
- 使用する場面をイメージしてもらう
- サービスの仕組みを理解してもらう
- 実績や信頼感を伝える
- 企業やブランドの雰囲気を感じてもらう
といった役割があります。
「このビジュアルで何を伝えるのか」を考えて使うことで、文字だけでは伝わりにくい情報を補うことができます。
「余白」は情報を減らすことではない
パンフレットにできるだけ多くの情報を載せようとすると、ページいっぱいに文字や写真を配置してしまうことがあります。
しかし、情報同士の間に十分な余白がないと、どこからどこまでがひとつの情報なのか判断しにくくなります。
余白は単なる空きスペースではありません。
関連する情報をまとめたり、異なる情報を分けたり、重要な部分へ視線を誘導したりする役割があります。
余白を設けることは、情報を少なく見せるためではなく、情報の関係性をわかりやすくするための方法です。
読んだあとにどうしてほしいかを考える
パンフレットを読んでもらうこと自体が最終目的ではありません。
商品について問い合わせてほしい、営業担当者へ相談してほしい、Webサイトを見てほしい、イベントへ来場してほしいなど、その先に期待する行動があります。
ところが、パンフレットの最後に会社住所と電話番号だけが掲載されていると、読み手は「次に何をすればよいのか」がわかりにくいことがあります。
目的に応じて、
- 問い合わせ先
- Webサイト
- QRコード
- 商品・サービスの詳細ページ
- 資料請求
- 相談窓口
など、次の行動につながる情報をわかりやすく設けます。
パンフレットの構成は「何を読ませるか」だけでなく、「読んだあとにどう動いてもらうか」まで考えて設計することが大切です。
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デザインを考える前に「読む流れ」を設計する
パンフレットを新しくつくるとき、「どんなデザインにしよう」と考えるところから始めたくなるかもしれません。
しかし、デザインの前に整理したいのが、
- 誰に読んでもらうのか
- 何を一番伝えたいのか
- どんな順番なら理解しやすいか
- 各ページにどんな役割を持たせるか
- 読んだあとに何をしてほしいか
という情報の流れです。
これらが整理されていれば、デザインにも理由が生まれます。
重要な情報だから大きく見せる。
違いを比較してほしいから並べて見せる。
理解してほしい順番があるからページを分ける。
このように、構成とデザインを切り離さず、伝える目的から一緒に考えることで、読み手に伝わるパンフレットになります。
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まとめ
読まれるパンフレットをつくるために大切なのは、情報をたくさん掲載することでも、目を引くデザインにすることだけでもありません。
- パンフレットで一番伝えたいことを決める
- 読み手が知りたい順番を考える
- ページごとの役割を明確にする
- 見出しだけでも内容が伝わるようにする
- 情報に優先順位をつける
- 写真や図版にも役割を持たせる
- 読んだあとの行動まで設計する
といった視点が重要です。
パンフレットは、情報を並べたものではなく、読み手が内容を理解していく流れそのものを設計するツールです。
「必要な情報は載っているのに、なぜか伝わらない」と感じたときは、デザインだけを変えるのではなく、情報の順番やページの役割から見直してみましょう。
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