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ブランドの“軸”を作ろう!コアバリューの見つけ方と活かし方

「コアバリューとは、そもそも何?」
「企業理念やミッション・ビジョンとは何が違う?」
「自社のコアバリューは、どうやって見つければいい?」

企業のブランディングを考えていると、「コアバリュー」という言葉を目にすることがあります。

コアバリューとは、簡単にいえば、企業が大切にしている中核的な価値観のことです。

何を大切に事業を行うのか。どのような価値を顧客へ届けたいのか。判断に迷ったときに何を基準にするのか。

こうした企業の根底にある価値観を明確にすることで、自社らしいブランドをつくるための「軸」が見えてきます。

この記事では、コアバリューの意味から、見つけ方、ブランドづくりへの活かし方までわかりやすく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.コアバリューとは?
  2. 2.コアバリューと企業理念・MVVは何が違う?
  3. 3.なぜブランドづくりにコアバリューが必要なのか?
  4. 4.コアバリューは「つくる」より「見つける」
  5. 5.コアバリューの見つけ方
    1. 5.1.1.企業の歴史や原点を振り返る
    2. 5.2.2.自社の強みを整理する
    3. 5.3.3.社員の声を集める
    4. 5.4.4.お客さまから見た価値を考える
    5. 5.5.5.共通する価値観を言葉にする
  6. 6.コアバリューを決めるときに注意したいこと
  7. 7.コアバリューはどう活かす?
    1. 7.1.社員の判断や行動の基準にする
    2. 7.2.商品・サービスの価値を伝える
    3. 7.3.Webサイトや会社案内などの表現に反映する
  8. 8.コアバリューからブランドの軸へ
  9. 9.まとめ

コアバリューとは?

コアバリュー(Core Value)とは、企業や組織が大切にする中核的な価値観や信念のことです。

たとえば、

  • お客さまとの信頼を何より大切にする
  • 常に新しいことへ挑戦する
  • 品質に妥協しない
  • 社会への貢献を重視する
  • チームで成果を生み出す

など、その企業が事業を行ううえで「これだけは大切にしたい」と考えている価値観がコアバリューになります。

単なるスローガンではありません。

コアバリューは、企業の判断や行動、そして社内外への伝え方を支える基準になります。

だからこそ、ブランドづくりを考えるうえでも重要な要素のひとつです。

コアバリューと企業理念・MVVは何が違う?

コアバリューと混同されやすいのが、企業理念やMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)です。

企業によって定義は異なりますが、大きく整理すると次のように考えることができます。

ミッション
企業は何のために存在するのか。果たすべき使命や存在意義。

ビジョン
企業が将来どのような姿を目指すのか。

バリュー
ミッションやビジョンを実現するために大切にする価値観や行動指針。

コアバリュー
企業のさまざまな価値観の中でも、特に中核となる価値観。

言葉の定義そのものにこだわりすぎる必要はありません。

重要なのは、「自分たちは何を大切にする会社なのか」を社内で共有できる状態にすることです。

その考え方が明確になることで、経営や社員の行動だけでなく、顧客に向けたコミュニケーションにも一貫性を持たせやすくなります。

なぜブランドづくりにコアバリューが必要なのか?

ブランディングというと、ロゴやWebサイト、広告など、外から見えるデザインを思い浮かべる人も多いかもしれません。

しかし、見た目だけを統一しても、その背景にある考え方がバラバラでは、一貫したブランドにはなりません。

たとえば、

Webサイトでは「挑戦する企業」
会社案内では「安心と信頼」
採用活動では「自由な会社」

というように、媒体ごとに異なる企業像を発信していたらどうでしょうか。

受け手からすると、「結局どんな会社なのだろう?」とわかりにくくなってしまいます。

そこで必要になるのが、ブランドの軸です。

コアバリューが明確になると、「何を伝えるか」「どのように表現するか」を判断するための基準ができます。

Webサイト、会社案内、ロゴ、採用ツール、広告など表現する媒体が変わっても、その根底に同じ価値観が流れていれば、企業としての一貫した印象をつくりやすくなります。

あわせて読みたい
ブランディングは何から始める?基本的な進め方 もご覧ください。

コアバリューは「つくる」より「見つける」

では、コアバリューはどのように考えればよいのでしょうか。

ここで注意したいのが、最初から格好のよい言葉をつくろうとしないことです。

企業にはすでに、

「創業以来、大切にしてきたこと」
「仕事をするときに譲れないこと」
「お客さまから評価されていること」
「社員が自社らしいと感じていること」

などが存在しています。

つまり、コアバリューはまったく新しいものを考えるというより、自社の中にすでにある価値を見つけ、整理し、言葉にしていくという考え方が大切です。

ここからは、その具体的な見つけ方を考えていきます。

コアバリューの見つけ方

1.企業の歴史や原点を振り返る

まずは、これまでの企業活動を振り返ってみましょう。

なぜこの会社を始めたのか。
なぜこの事業を続けているのか。
困難な状況で何を優先して判断してきたのか。

創業時から現在までを振り返ることで、時代や事業が変わっても変わらず大切にしてきたものが見つかることがあります。

特に注目したいのは、重要な場面での「選択」です。

企業が繰り返し選んできた判断の中には、その会社が本当に大切にしている価値観が表れます。

2.自社の強みを整理する

次に、「自社は何が得意なのか」を考えます。

ただし、

「技術力があります」
「対応力があります」
「品質が高いです」

だけでは、他社との違いが見えにくい場合があります。

そこで、

「なぜその技術力を大切にしているのか」
「なぜそこまで顧客への対応にこだわるのか」
「なぜ品質を優先するのか」

と一段深く考えてみます。

強みの背景にある考え方まで掘り下げることで、単なる特徴ではなく、その企業らしい価値観が見えてきます。

3.社員の声を集める

経営者や経営層だけで考えるのではなく、社員の声を聞くことも大切です。

たとえば、

  • 自社らしいと思うところ
  • 仕事で大切にしていること
  • 他社とは違うと感じるところ
  • お客さまからよく評価されること
  • この会社で働いていて誇りに感じること

などを聞いてみます。

部署や立場によって異なる意見が出てくるかもしれません。

その中でも、何度も出てくる言葉や共通するエピソードには注目です。

経営側では当たり前だと思っていたことが、実はその企業ならではの価値だったということもあります。

4.お客さまから見た価値を考える

自社だけで考えていると、「自分たちが強みだと思っていること」と「顧客が価値を感じていること」がずれてしまうことがあります。

そこで、

「なぜ自社を選んでくれたのか」
「どんなところを評価してくれているのか」
「他社ではなく自社に相談してくれる理由は何か」

といった顧客側の視点も確認してみましょう。

営業担当者がお客さまから日常的に聞いている言葉や、アンケート、口コミなどもヒントになります。

自社から見た強みと、顧客から見た価値が重なる部分には、ブランドの軸につながる重要なヒントがあります。

5.共通する価値観を言葉にする

ここまでに集めた、

  • 企業の歴史
  • 自社の強み
  • 社員の声
  • 顧客からの評価

を並べ、共通している考え方を探します。

いきなり一つの言葉にまとめる必要はありません。

似ている意見やエピソードをグループ化し、

「この会社は何を大切にしてきたのか」
「これからも変えたくないものは何か」

を整理していきます。

最後に、その意味が社員にも顧客にも伝わる言葉へまとめていきます。

重要なのは、格好よさではなく、その言葉を見た社員が「確かに自分たちらしい」と感じられることです。

コアバリューを決めるときに注意したいこと

コアバリューを考えるときには、「信頼」「挑戦」「誠実」「成長」といった抽象的な言葉だけで終わらせないことも大切です。

たとえば「挑戦」を掲げるのであれば、

「自社にとって挑戦とは何なのか」
「どのような行動が挑戦なのか」
「なぜ挑戦を大切にするのか」

まで考えてみます。

同じ「挑戦」という言葉でも、企業によって意味は違うはずです。

その会社だからこそ語れる背景や具体的な意味まで整理することで、一般的な言葉が自社らしい価値へ変わっていきます。

コアバリューはどう活かす?

コアバリューは、言葉を決めて社内に掲示して終わりではありません。

企業活動のさまざまな場面で活用することで、はじめてブランドの軸として機能します。

社員の判断や行動の基準にする

日々の仕事では、細かな判断が繰り返されています。

そのたびに経営者が判断することはできません。

コアバリューが共有されていれば、「自社ならどう判断するか」を社員自身が考えるための基準になります。

採用や人材育成、社内コミュニケーションなどに活かすこともできます。

商品・サービスの価値を伝える

コアバリューは、企業だけでなく商品やサービスの伝え方にも活かせます。

なぜこの商品をつくっているのか。
なぜこのサービスを提供しているのか。
なぜこの方法にこだわっているのか。

その背景にある価値観まで伝えることで、機能や価格だけではない企業独自の価値を伝えやすくなります。

Webサイトや会社案内などの表現に反映する

コアバリューをブランドの軸として活かすのであれば、社外へ発信するコミュニケーションにも反映していく必要があります。

たとえば、

  • ブランドメッセージ
  • ロゴ・VI
  • コーポレートサイト
  • 会社案内・サービス案内
  • 採用サイト・採用パンフレット
  • 営業資料
  • 広告・プロモーション

などです。

すべてを同じ見た目にするということではありません。

同じブランドの軸から「何を伝えるか」「どのように見せるか」を考えることで、さまざまな接点に一貫した企業らしさが生まれます。

あわせて読みたい
ロゴ・色・フォント…見た目で決まるブランドの第一印象の作り方 もご覧ください。

コアバリューからブランドの軸へ

コアバリューを整理することは、ブランドづくりの重要な一歩です。

ただし、コアバリューだけを決めればブランドが完成するわけではありません。

自社の強みや価値、顧客、競合、事業の方向性なども整理しながら、

「自分たちは何者なのか」
「誰に、どのような価値を届けるのか」
「どのような企業として認識されたいのか」

を明確にしていく必要があります。

そして、そこで見つけたブランドの軸を、言葉やデザイン、Webサイト、会社案内などの具体的な表現へ落とし込んでいきます。

ブランドの軸を「見つけること」と、それを「伝わる形にすること」は、ひと続きで考えることが大切です。

ブランド構築について詳しく知りたい方へ
企業や事業の強み・価値を整理し、ブランドを構築するためのポイントをご紹介しています。

まとめ

コアバリューとは、企業が大切にしている中核的な価値観です。

企業の歴史や強み、社員の声、顧客からの評価などを振り返ることで、自社の中にすでに存在している価値観を見つけることができます。

そして大切なのは、それを言葉にして終わらせないことです。

社員の行動や商品・サービス、Webサイト、会社案内、ロゴなどへ一貫して反映していくことで、コアバリューは企業らしさを伝える「ブランドの軸」として機能します。

自社は何を大切にし、どのような価値を届ける会社なのか。

まずは、自社がこれまで大切にしてきたことを振り返るところから始めてみてはいかがでしょうか。

ブランディングを、もっと身近に。
企業の強みや価値、ブランドコンセプト、ブランドメッセージ、ロゴ・VIなど、ブランディングを考えるときに役立つ記事をまとめています。基礎から知りたい方は、気になるテーマからご覧ください。


中小企業の「伝わらない」を「伝わる」に変えるヒントを発信する編集部です。営業、採用、社内コミュニケーションなど、企業活動に欠かせない“伝える”をテーマに、ブランドづくりやデザイン、プロモーションの考え方をわかりやすく解説しています。専門用語をできるだけ使わず、現場で活かせる実践的な情報をお届けします。

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