
社内ブランディングがうまくいかない理由と、乗り越え方
“伝えているのに伝わらない”のは、仕組みに原因があるかもしれません。
社内ブランディングを始めてみたものの、
・理念が浸透しない
・社員の反応が薄い
・実際の行動に結びつかない
といった悩みに直面する企業は少なくありません。
この記事では、社内ブランディングがうまくいかない理由を整理し、その乗り越え方を実践的な視点でご紹介します。
目次[非表示]
- 1.社内ブランディングが失敗しやすい3つの理由
- 1.1.一方通行の“伝えるだけ”で終わっている
- 1.2.抽象的な言葉で具体性がない
- 1.3.社員が“自分ごと”と捉えられていない
- 2.うまくいかせるための乗り越え方
- 2.1.体験を通して「腹落ち」させる
- 2.2.“具体的な行動”にまで落とし込む
- 2.3.社員を“共創者”として巻き込む
- 3.まとめ:理念は“共有”されて初めて機能する
社内ブランディングが失敗しやすい3つの理由
一方通行の“伝えるだけ”で終わっている
パンフレットを配布したり、全社ミーティングで理念を語ったりするだけで満足してしまうケース。
・「伝えたつもり」になっている
・現場の業務や役割に結びついていない
・理解したとしても、活用の機会がない
社内ブランディングは“情報提供”ではなく“共通認識の形成”が目的です。
抽象的な言葉で具体性がない
「挑戦」「信頼」「革新」などのキーワードが並ぶだけでは、社員は自分との関係性を感じづらくなります。
・日常業務でどう活かすかが見えない
・解釈が人によってバラバラになる
理念やビジョンは、具体的な行動や判断基準とセットで示す必要があります。
社員が“自分ごと”と捉えられていない
経営層やブランド担当が熱心でも、社員側が置き去りになっていると、社内ブランディングは形骸化してしまいます。
・トップダウンで押し付けられている印象
・意見や参加の機会がない
“納得”や“関与”を伴わない理念は、浸透しません。
うまくいかせるための乗り越え方
体験を通して「腹落ち」させる
・ワークショップや社員座談会を開催し、自分の言葉で語る機会をつくる
・現場で起きたブランドらしいエピソードを共有し合う
理念を“触れられるもの”に変換することで、実感を持って理解できるようになります。
“具体的な行動”にまで落とし込む
・理念をもとにした行動指針やチェックリストを用意する
・日々の業務で「ブランドらしい対応だったか?」を振り返る習慣をつくる
抽象から具体へ。日常の判断に活かせる言語設計がカギです。
社員を“共創者”として巻き込む
・理念づくりに社員の声を反映する
・SNSや採用などの発信を現場主体で行う
・社内表彰やコンテンツ企画を、現場と協力して実施
社員が「自分たちのブランド」として捉えられると、自発的な行動が増えていきます。
まとめ:理念は“共有”されて初めて機能する
社内ブランディングがうまくいかないとき、原因は“伝え方”よりも“仕組み”にあることが多いものです。
・一方通行ではなく、参加型にする
・抽象的ではなく、具体的にする
・トップダウンではなく、共創型にする
理念やブランドが、日々の言動に自然とにじみ出る状態をつくることが、社内ブランディングのゴールです。
私たちは、社員一人ひとりがブランドを体現できるようになることで、外への発信にも説得力が宿ると考えています。