
顧客ロイヤルティを高める!リピーターを増やすブランド施策
“また選ばれる理由”は、価格や機能だけでは決まらない。
一度商品やサービスを選んでもらえたとしても、その関係が長く続くとは限りません。
むしろ今の時代は、選択肢が豊富だからこそ、「1回きり」の利用で終わってしまうケースも少なくありません。
だからこそ、多くの企業にとっての課題は──「どうすれば、また選ばれるブランドになれるのか?」
この記事では、リピーターを増やすためのブランド施策=“顧客ロイヤルティ”を高めるための考え方と実践のヒントを、わかりやすく解説していきます。
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顧客ロイヤルティとは何か?
顧客ロイヤルティ(Customer Loyalty)とは、あるブランドや企業に対してお客さまが感じる“信頼・愛着・継続意向”のことです。
ここで重要なのは、単なる「満足度」とは違うということ。
満足したからといって、また必ず選んでくれるとは限らないのです。
満足はしていたのに、離れてしまう理由
・競合の方が便利だった
・忙しくて比較検討する時間がなかった
・よく覚えていなかった
・購入プロセスが面倒だった
・気持ちのつながりを感じなかった
つまり、リピートを生むためには「利便性」や「価格」だけではなく、感情的なつながり=ブランドとの関係性がカギになるのです。
リピートされるブランドに共通する特徴
顧客ロイヤルティの高いブランドには、いくつかの共通点があります。
たとえば──
・体験の記憶が強く残る
→ 印象的な接客・パッケージ・世界観がある
・ブランドに“人”の存在を感じられる
→ スタッフの想いやストーリーが伝わっている
・再訪する理由やきっかけが明確
→ メールやSNSで上手にリマインドしている
・共感や信頼が積み重なっている
→ 商品だけでなく姿勢や価値観が伝わっている
ロイヤルティとは、「一度の体験」ではなく、複数回の接点で少しずつ育まれていくものです。
顧客ロイヤルティを高める3つのブランド施策
それでは、実際にロイヤルティを高め、リピーターを増やすにはどんな取り組みが有効なのでしょうか。ブランド視点での3つの軸をご紹介します。
「ブランドらしい体験」を提供する
単なる利便性や価格の勝負では、関係性は築けません。
ブランドの世界観や美意識、価値観を体験として提供することが、ロイヤルティの土台になります。
たとえば:
・商品のパッケージや使い方ガイドに“ストーリー”を添える
・サービス提供時のコミュニケーションに一貫したトーンをもたせる
・お礼状や同梱物に、その企業らしい言葉や工夫がある
「また会いたい」と思ってもらえるブランド体験こそ、ロイヤルティの起点です。
購入後の「関係設計」に力を入れる
一度買ってもらったあとが、むしろ本番です。
リピートされる企業は、購入後の体験やフォローアップが丁寧で、信頼が蓄積される設計になっています。
具体的には:
・商品発送後に活用方法を紹介するメールを送る
・購入者限定コンテンツやフォローメールを用意する
・「また頼みたい」と思うタイミングで、自然に思い出してもらえる仕組みをつくる
私たちも、ツールやプロモーションの設計において「購入後・体験後の導線」に力を入れています。お客さまとの関係性は、“その後の設計”で大きく変わると考えているからです。
“共感される姿勢”を言語化・可視化する
お客さまは、商品や価格以上にその企業が「どんな想いでやっているか」を見ています。
たとえば:
・サイトやパンフレットに、ブランドのビジョンや信条が言葉として表れているか?
・SNSでの発信に、一貫した価値観や誠実な姿勢がにじんでいるか?
・お客さまの声にどんな温度感で応えているか?
ロイヤルティを高めるには、機能や利便性に加えて「この会社を応援したい」と思ってもらえる“芯”を届けることが不可欠です。
ロイヤルティ強化のヒント:行動を促す“仕組み”の活用
とはいえ、共感や信頼だけでリピートが自然に生まれるわけではありません。
「思い出してもらう」「動いてもらう」仕組み=リテンション設計もあわせて必要です。
たとえば:
・サブスク型サービスの導入(定期利用のハードルを下げる)
・商品購入者向けのステップメールやリマインド設計
・会員限定のインタビュー記事やストーリー連載
・LINEやメルマガでのお役立ち+人肌感ある発信
ロイヤルティを高めるには、「関係性の熱量を維持するコミュニケーションの仕組み」が欠かせないのです。
まとめ
顧客ロイヤルティとは、一度の満足ではなく「また選びたくなる理由」の積み重ね。
商品力や価格以上に、体験の質・企業の姿勢・関係性の設計が問われています。
リピーターを増やすブランド施策とは、
情報発信やツール、接点すべてに「信頼され、思い出される工夫」を込めること。
それによって、単なる“購入者”ではなく、“応援者”や“仲間”へと関係が変化していきます。
私たちは、そうしたロイヤルティの設計こそが、長期的にブランドを育てていく礎になると捉えています。