
企業イメージを統一!ブランディングに必須のデザインルール
SNSやWeb、パンフレットなど、企業の発信チャネルが増えるほど、ブランドイメージの一貫性が問われるようになりました。
「見た目が整っているかどうか」だけではなく、「どの接点でも“らしさ”が感じられるか」が、信頼や印象を左右します。
その鍵となるのが、デザインルール(ブランドガイドライン)です。
この記事では、企業ブランディングにおけるデザインルールの役割と、その整え方について解説します。
目次[非表示]
- 1.なぜデザインルールが必要なのか?
- 1.1.一貫性のある印象が信頼を生む
- 1.2.制作物ごとのブレを防げる
- 1.3.社内外で共有しやすくなる
- 2.デザインルールに含めるべき要素
- 2.1.ロゴの使用ルール
- 2.2.カラーパレット(ブランドカラー)
- 2.3.タイポグラフィ(書体のルール)
- 2.4.ビジュアルトーン
- 2.5.コピー・トーン&マナー
- 3.よくある失敗と改善ポイント
- 4.デザインルールを整備するためのステップ
- 5.まとめ:「見た目をそろえる」ではなく「信頼を積み重ねる」
なぜデザインルールが必要なのか?
一貫性のある印象が信頼を生む
見るたびに印象が変わるブランドよりも、「この会社らしい」とすぐに分かる企業は、認知も信頼も高まりやすくなります。
→ デザインは“感覚”ではなく“設計”で統一するもの。
制作物ごとのブレを防げる
担当者や制作会社が変わっても、ルールがあれば「らしさ」は保たれます。パンフレットやバナー、プレゼン資料などがブランドとして一貫したメッセージを伝えるためには、明確な基準が必要です。
社内外で共有しやすくなる
ガイドラインがあることで、社内の担当者はもちろん、外部パートナーにも意図が伝わりやすくなります。「デザインの指示が楽になる」「依頼のたびに説明しなくて済む」など、実務上の効果も大きいのです。
デザインルールに含めるべき要素
ロゴの使用ルール
・最小サイズや余白規定
・背景との組み合わせ例
・禁止事項(色の変更、変形など)
カラーパレット(ブランドカラー)
・メインカラー、サブカラー、アクセントカラー
・Web、印刷両方での使用コード(RGB/CMYK)
タイポグラフィ(書体のルール)
・見出し、本文、キャプションで使う書体
・太さや行間、文字サイズの目安
ビジュアルトーン
・写真の雰囲気(自然光/モノクロ/スタイリッシュ など)
・イラストのテイスト(手描き風/図解系/記号的 など)
・図表やアイコンのスタイル
コピー・トーン&マナー
・敬語、口調のルール(丁寧語/フランク/一人称)
・よく使うキーワードやブランドの語彙感
・表現の禁止事項(否定語/安売り表現など)
よくある失敗と改善ポイント
失敗例 |
改善策 |
色やフォントが毎回違う |
カラーパレット・書体をガイドラインで固定する |
ロゴが小さすぎて見えない |
最小サイズと余白ルールを定める |
写真のテイストがバラバラ |
使用写真の雰囲気を例示して共有 |
Webと印刷物で印象が変わる |
媒体ごとの基準を明記する |
デザインルールを整備するためのステップ
ステップ1:現状の制作物を棚卸し
→ どの媒体にどんなバラつきがあるかを確認
ステップ2:ブランドの軸と言語・視覚の方針を整理
→ トーン&マナー、ブランドカラー、書体などの方向性を定める
ステップ3:実例を含めたガイドラインを作成
→ 運用しやすいフォーマットで整備し、関係者へ共有
ポイントは「細かくしすぎず、現場で使いやすい設計」にすること。
まとめ:「見た目をそろえる」ではなく「信頼を積み重ねる」
ブランドにおけるデザインとは、単なる装飾ではなく“伝える手段”であり“信頼の積み重ね”です。
・見るたびに印象が変わらない
・「あの会社らしいね」と感じられる
・社内外で一貫した表現ができる
これらを支えるのが、デザインルールの存在です。
私たちは、企業の“らしさ”を軸に、運用しやすく、伝わる表現を整えるためのガイドライン設計を大切にしています。
企業イメージの統一から、ブランドの信頼を育てていきませんか?