
会社案内がカタログ化?印象に残るパンフレットの作り方
会社案内や企業パンフレットを制作するとき、「会社のことをできるだけ詳しく伝えたい」と考えて、情報をたくさん掲載していないでしょうか。
会社概要、沿革、事業内容、商品・サービス、企業理念、拠点情報……。
必要な情報を追加していった結果、いつの間にか「会社についての情報を網羅したカタログ」のようになってしまうことがあります。
しかし、会社案内の目的は、情報をたくさん掲載することではありません。
大切なのは、読み手に「どんな会社なのか」「何が強みなのか」「なぜこの会社なのか」を理解してもらうことです。
この記事では、会社案内や企業パンフレットを制作するときに考えたい、掲載内容や構成、印象に残る見せ方のポイントをご紹介します。
目次[非表示]
- 1.なぜ「印象に残る会社案内」が必要なのか?
- 2.印象に残る会社案内の特徴とは?
- 2.1.伝えたい「強み」が明確
- 2.2.デザインに“らしさ”がある
- 2.3.情報量が整理されている
- 3.会社案内には何を載せればいい?
- 4.営業で使う会社案内
- 5.採用で使う会社案内
- 6.企業紹介を目的とする会社案内
- 7.よくあるNG例と改善ポイント
- 7.1.情報を詰め込みすぎる
- 7.2.会社概要から順番に並べてしまう
- 7.3.デザインだけで差をつけようとする
- 8.印象に残る会社案内をつくるためのプロセス
- 8.1.1.目的を決める
- 8.2.2.誰に読んでもらうかを考える
- 8.3.3.自社の強みや価値を整理する
- 8.4.4.掲載する情報を決める
- 8.5.5.構成を考える
- 8.6.6.デザインへ展開する
- 9.まとめ
なぜ「印象に残る会社案内」が必要なのか?
会社案内は、企業の情報を紹介するためだけのツールではありません。
営業先へ渡す、採用活動で求職者へ見せる、取引を検討している企業へ送付するなど、さまざまな場面で使われます。
つまり会社案内は、相手が企業について知り、理解し、興味を持つためのコミュニケーションツールです。
たとえば複数の企業を比較しているユーザーが、それぞれの会社案内を見たとします。
どの会社案内にも、
- 会社概要
- 沿革
- 事業内容
- 商品・サービス
- 企業理念
が同じように並んでいたら、企業ごとの違いは伝わりにくくなります。
必要な情報を掲載することはもちろん大切です。
しかし、それだけでは「どんな会社だったのか」が読み手の記憶に残らない可能性があります。
会社案内では「何を載せるか」と同時に、「自社をどう理解してもらいたいか」を考えることが重要です。
印象に残る会社案内の特徴とは?
印象に残る会社案内というと、個性的なデザインやインパクトのある表紙を想像するかもしれません。
もちろんデザインも重要ですが、見た目だけで印象が決まるわけではありません。
伝えたい「強み」が明確
最初に考えたいのが、「この会社案内を読んだ人に、何を覚えてもらいたいか」です。
技術力なのか、実績なのか、対応力なのか、独自の商品なのか。
伝えたいことが整理されていなければ、ページごとに情報をきれいにまとめても、企業としての特徴は伝わりにくくなります。
会社案内をつくる前に、自社の強みや価値を整理しておくことが重要です。
デザインに“らしさ”がある
会社案内のデザインは、単にきれいであればよいわけではありません。
色、フォント、写真、図版、余白、レイアウトなどから受ける印象が、その企業のイメージと合っていることが大切です。
たとえば、信頼感を伝えたい企業と、先進性を伝えたい企業では、適した表現も異なります。
Webサイトやロゴなど、ほかのコミュニケーションツールとの統一感も意識すると、企業らしいイメージをつくりやすくなります。
情報量が整理されている
情報をたくさん掲載すれば、会社について詳しく伝えられるとは限りません。
情報量が多すぎると、
- どこを読めばよいかわからない
- 本当に伝えたいことが埋もれる
- 最後まで読まれにくくなる
ことがあります。
会社案内は「情報を載せる」のではなく、「情報を選び、伝わる順番に整理する」ことが重要です。
会社案内には何を載せればいい?
会社案内に掲載する代表的な内容には、次のようなものがあります。
- 会社概要
- 企業理念・ビジョン
- 事業内容
- 商品・サービス
- 自社の強み・特徴
- 実績・事例
- 代表メッセージ
- 沿革
- 拠点・アクセス
- 問い合わせ情報
ただし、すべての会社案内に同じ情報が必要なわけではありません。
何を掲載するかは、会社案内の目的によって変わります。
営業で使う会社案内
営業活動で使用するのであれば、会社概要だけでなく、
「何を提供できる会社なのか」
「他社と何が違うのか」
「どのような課題を解決できるのか」
といった情報が重要になります。
営業担当者が説明するときの補助ツールとして使うことも考え、話の流れに沿った構成にすると使いやすくなります。
採用で使う会社案内
求職者へ渡すのであれば、事業内容だけでなく、
- どんな考え方を大切にしている会社なのか
- どんな人が働いているのか
- どのような仕事ができるのか
- どんな未来を目指しているのか
なども重要です。
企業情報を伝えるだけでなく、「ここで働くこと」をイメージできる情報が必要になります。
企業紹介を目的とする会社案内
取引先や金融機関などへ企業そのものを紹介することが目的であれば、事業内容、強み、実績、沿革など、企業の信頼性を伝える情報が重要になります。
このように、会社案内は「何を載せるべきか」を先に決めるのではなく、「誰に、何を伝えるための会社案内なのか」から掲載内容を考えることが基本です。
あわせて読みたい
会社案内には何を載せる?目的別に考える掲載内容と構成のポイント もご覧ください。
よくあるNG例と改善ポイント
情報を詰め込みすぎる
「あれも伝えたい」「これも必要」と情報を追加していくと、ページ数や文字量が増え、読み手にとって重要な情報がわかりにくくなります。
改善するときは、掲載する情報を、
- 必ず伝える情報
- 理解を深める情報
- 補足情報
などに整理し、優先順位を決めます。
会社概要から順番に並べてしまう
会社概要、沿革、事業内容……という定番の順番が、必ずしも最適とは限りません。
たとえば営業目的なら、最初に「どんな価値を提供できる会社なのか」を見せ、その後に事業内容や実績へ進んだ方が理解しやすい場合もあります。
会社案内の構成は、企業側が説明したい順番ではなく、読み手が理解しやすい順番から考えることが大切です。
デザインだけで差をつけようとする
印象に残る会社案内にしたいからといって、デザインだけを個性的にすればよいわけではありません。
企業の強みや伝えたい価値が整理されていない状態でデザインだけを変えても、「おしゃれな会社案内」で終わってしまう可能性があります。
まず企業として何を伝えるのかを整理し、それを言葉、写真、色、レイアウトなどへ落とし込むことで、企業らしい会社案内になります。
印象に残る会社案内をつくるためのプロセス
1.目的を決める
まず、何のために会社案内をつくるのかを明確にします。
営業、企業紹介、採用、展示会など、利用目的によって必要な情報は変わります。
2.誰に読んでもらうかを考える
次に、会社案内を読む相手を考えます。
既存顧客なのか、新規顧客なのか、求職者なのか。
読み手によって、知りたい情報や企業に求めるものも異なります。
3.自社の強みや価値を整理する
「何をしている会社か」だけではなく、「なぜ選ばれているのか」「どんな価値を提供しているのか」を整理します。
ここが、他社と似た会社案内にならないための重要な部分です。
4.掲載する情報を決める
目的、読み手、伝えたい強みが整理できたら、必要な情報を選びます。
情報を集めてから削るだけではなく、伝えたいことから逆算して掲載内容を決めると、会社案内全体に一貫性が生まれます。
5.構成を考える
掲載内容が決まったら、どの順番で伝えるかを設計します。
表紙を開いてから読み終えるまで、読み手が企業について自然に理解を深められる流れを考えます。
6.デザインへ展開する
最後に、整理した内容をデザインへ落とし込みます。
写真、色、フォント、レイアウトなどを通じて、企業の強みや「らしさ」を視覚的に伝えていきます。
会社案内づくりでは、デザインの前に「何を、誰に、どう伝えるか」を設計することが重要です。
会社案内・サービス案内について詳しく知りたい方へ
会社の強みや事業内容を整理し、相手にわかりやすく伝える会社案内・サービス案内づくりのポイントをご紹介しています。
まとめ
会社案内には、会社概要や事業内容など、企業を知ってもらうために必要な情報があります。
しかし、情報を網羅することだけを目的にすると、「詳しいけれど印象に残らない会社案内」になってしまうことがあります。
印象に残る会社案内をつくるためには、
- 誰に読んでもらうのか
- 何を伝えたいのか
- 自社の強みや価値は何か
- どの情報を優先するのか
- どの順番なら理解しやすいか
- どのような表現なら自社らしさが伝わるか
を整理することが大切です。
会社案内は、企業情報を並べたカタログではなく、「自社がどんな会社なのか」を相手に理解してもらうためのコミュニケーションツールです。
情報を載せることから一歩進んで、「相手にどう伝わるか」という視点から会社案内を考えてみましょう。






