
売上も変わる!デザイン思考で課題を解決する方法とは?
ビジネスの現場で「課題解決力」が求められるのは、もはや当たり前。
ですが、その解決の“出発点”をどこに置くかで、結果は大きく変わります。
今回は、顧客視点を起点とした課題解決アプローチ=デザイン思考に注目し、売上や成果にどうつながるのかを紐解いていきます。
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デザイン思考とは?ビジネスにどう活きる?
デザイン思考とは、「人間中心の発想法」です。
商品やサービスの改善だけでなく、業務改善や新規事業の開発にも活用されており、スタンフォード大学のd.schoolなどが体系化したことで注目されました。
その最大の特徴は、論理やデータでは見えてこない“本質的なニーズ”を探る力にあります。
表面的な課題ではなく、ユーザーの行動や感情の背景にある本当の理由を掘り下げることで、従来とは違った視点からの解決策が生まれるのです。
売上に直結する「共感」から始めるプロセス
デザイン思考の第一歩は、「共感(Empathize)」です。
売上に悩む企業は、つい自社の強みや機能にフォーカスしがちですが、顧客の視点から見ると、それが魅力に映っていないことも。
顧客の声に耳を傾け、実際の行動や不満、期待を深く理解することで、「なぜ買わないのか」「なぜ離脱するのか」といった“売上が上がらない本当の理由”が見えてきます。
アイデアを広げ、仮説検証を重ねる
共感→定義→発想→試作→テストという一連のプロセスのなかで、最もビジネスに活きるのが「発想(Ideate)」と「試作・テスト(Prototype/Test)」の部分です。
現場の担当者や営業チームが感じている違和感や、顧客からの小さな声をもとに、まずはスモールスタートで仮説を検証する。
その柔軟さこそが、変化の早い市場で競争優位を築く鍵になります。
「買われる理由」はユーザーが教えてくれる
たとえば、あるBtoB企業が展示会で得た名刺情報から商談につながらず悩んでいたケースでは、「製品の説明資料が“機能の羅列”になっていた」という見落としがありました。
そこで、顧客の課題を起点にしたストーリー構成や導入事例を重視するように資料を再設計した結果、反応率が3倍に向上。
これは「どう見せれば買われるか?」という視点を顧客から学んだ成果です。
まとめ:経営に活きるデザイン思考の第一歩とは?
「どう売るか」ではなく「なぜ売れないか」を考える。
これが、デザイン思考のスタートラインです。
目の前の課題にとらわれず、顧客視点から本質を見抜く。
その思考法を取り入れるだけで、提案・営業・商品開発・社内の改善案まで、大きく変わっていきます。
私たちは、ビジュアルやツールの制作にとどまらず、こうした“考える力”を重視したデザインアプローチを取り入れ、企業の成長を支えています。