
あなたの会社の「らしさ」は?ブランドパーソナリティの作り方
競合との差別化を図るとき、機能や価格だけでは限界があります。
選ばれるブランドには、言葉やデザインににじみ出る“人柄”のような魅力——ブランドパーソナリティが存在しています。
「この会社、なんか好き」「信頼できそう」——そんな印象は、単なる印象操作ではなく、丁寧に設計された“らしさ”によって生まれています。
この記事では、自社のブランドパーソナリティを見つけ、育てるための考え方と実践ステップをご紹介します。
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ブランドパーソナリティとは?
ブランドパーソナリティとは、ブランドが持つ「性格」「人となり」のような印象のことです。
人でいえば「明るくて社交的」「落ち着いていて誠実」などの特徴と同じように、ブランドにも“人格”が感じられる要素があります。
このパーソナリティが一貫していると、
・コピーやデザインに統一感が生まれる
・顧客に「自分に合っている」と感じてもらえる
・社内でもブランド判断の軸ができる
といった効果につながります。
ブランドパーソナリティがにじむ場面とは?
・Webサイトやパンフレットでの言葉づかい
・SNSでの発信トーンや返信内容
・ビジュアルデザインの雰囲気や色づかい
・営業やカスタマー対応での態度や距離感
すべての“接点”に、その会社の「らしさ」はあらわれます。
ブランドパーソナリティを見つける3つの視点
もし会社が「人」だったら、どんな性格?
・明るくてフレンドリー?
・知的で論理的?
・丁寧で落ち着いている?
人にたとえてみることで、表現のトーンや雰囲気が具体的にイメージできます。
大切にしている「価値観」は何か?
・スピード? 正確性? 誠実さ?
・顧客との関係性で大事にしている姿勢は?
・社内で繰り返し語られている考え方は?
価値観はブランドの“軸”になります。
顧客にどんな印象を持ってほしいか?
・「頼れる」と思われたい?
・「共感できる」と感じてほしい?
・「かっこいい」「やさしい」などの情緒的な要素も大切です
印象は、ただ与えるのではなく「どう記憶されたいか」の設計です。
実践ステップ:ブランドパーソナリティのつくり方
ステップ1:キーワードを書き出す
→ 感じてほしい性格、トーン、価値観などを自由に列挙する
ステップ2:抽象語を“行動”に置き換える
→ 「誠実」なら「問い合わせ対応は即日返信」など、実務に落とし込む
ステップ3:チーム内で共有し、言語とビジュアルに反映
→ コピー・デザイン・接客トーンに一貫性を持たせる
注意点:盛り込みすぎない
「フレンドリーで誠実で信頼できてクリエイティブでスマートで…」と要素を詰め込むと、かえって“らしさ”がぼやけてしまいます。
パーソナリティは「選ぶこと」と「捨てること」のバランスが大切です。
まとめ:「らしさ」を整えることが、伝わる力になる
どんなに良い商品やサービスがあっても、「この会社らしさ」が見えないと、印象に残りづらく、信頼も築きにくくなります。
・人格のように感じられるブランド
・世界観と行動が一致しているブランド
・「この会社、なんかいい」と思わせるブランド
私たちは、企業の“らしさ”を言語化し、体験の中に一貫して落とし込むことで、選ばれるブランドを育てるサポートをしています。
あなたの会社の“人となり”、今の発信で伝わっていますか? ブランドパーソナリティの設計、今こそ見直してみませんか?