
ブランドパーソナリティを明確にする3つの質問
「このブランド、なんだか親しみやすい」
「あの会社は、信頼できそう」
そんな印象を左右しているのが、“ブランドパーソナリティ”です。
商品やサービスのスペックだけでは語れない、“人となり”のようなもの。
これを明確にしておくことは、ブランドづくりの根幹を支える大切な要素です。
この記事では、ブランドのパーソナリティを見つけるために役立つ、3つのシンプルな質問をご紹介します。
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ブランドパーソナリティとは?
ブランドパーソナリティとは、ブランドに宿る「人格」や「キャラクター」のことです。
人に例えるなら、「明るい人」「まじめな人」「頼れる人」などのように、言葉やデザイン、行動のすべてにその“人柄”がにじみ出てきます。
ブランドも同じで、この「らしさ」が定まると、表現の一貫性が生まれ、顧客との信頼関係が築かれやすくなります。
質問1:「このブランドを人にたとえると、どんな人?」
まず考えたいのは、ブランドを“人”に例えたとき、どんな性格・雰囲気の人か?という視点です。
・友達のように親しみやすい?
・専門家のように知的で冷静?
・情熱的でエネルギッシュ?
この問いは、言葉づかいや接客のトーン、ビジュアルデザインの方向性を決めるうえで大きなヒントになります。
例:カルチャー色の強いコーヒーブランド →「自由でクリエイティブな友人」
質問2:「このブランドが“怒ること・許せないこと”は何?」
この質問では、ブランドが大切にしている価値観や信念を掘り下げることができます。
・品質に妥協することを許さない?
・顧客を置き去りにするビジネスが嫌い?
・持続可能性を軽視することに反発する?
何に対して“怒る”かは、そのブランドが「何を大切にしているか」を示す裏返しです。判断基準としてのパーソナリティの軸になります。
質問3:「このブランドは、どういう言葉づかいをする?」
この問いは、ブランドの表現スタイル=トーン&マナーを具体的に導き出す助けになります。
・誰に向けて、どんなテンションで話しかけるのか?
・丁寧で落ち着いた話し方? それともラフでフレンドリー?
・ユーモアや親近感を大切にする? それとも誠実で控えめ?
ブランドパーソナリティが明確になると、SNS、広告、接客、名刺に至るまで、あらゆる接点に一貫性が生まれます。
パーソナリティを明確にすると、何が変わる?
・コピーやビジュアルに“芯”が通る
・チーム内で判断に迷いにくくなる
・顧客との距離感や信頼感が育ちやすくなる
特に中小企業やスタートアップにおいては、「この会社、なんかいいよね」と言われるブランドの“印象の核”になります。
まとめ:ブランドの「人となり」を言語化することから始めよう
「誰のために、どんなふうに価値を届けたいのか?」 それを“人のような視点”で見つめることが、ブランディングの第一歩になります。
私たちは、ブランドを伝える言葉やデザインを整える前に、ブランドの“らしさ”や“人格”を見つけるプロセスをとても大切にしています。
表現が迷子になったときは、ぜひこの3つの質問に立ち返ってみてください。
そこに、ブランドらしさを見つけるヒントがあるかもしれません。