
口コミが自然に広がるブランドの共通点
広告を出していないのに人が集まる。 紹介だけで次々と顧客が増える。
そんな「口コミが自然に広がるブランド」には、いくつかの共通点があります。
単に「いいモノをつくっている」だけではなく、人が誰かに話したくなる“仕掛け”や“体験”が設計されているのです。
この記事では、口コミを自然発生させるブランドの共通点と、その仕組みをつくるためのヒントをご紹介します。
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なぜ「口コミ」がブランドにとって重要なのか?
・信頼度が高い:広告よりも“第三者の声”の方が信用されやすい
・コストを抑えられる:広報や広告に頼らず集客につながる
・ファンが広げてくれる:自発的な紹介は、ブランドの成長そのもの
特に中小企業やベンチャーにとっては、限られたリソースでブランドを広げるうえで、口コミは強力な味方になります。
口コミが自然に広がるブランドの5つの共通点
「話したくなる体験」がある
人は感動したこと、驚いたこと、ちょっと嬉しかったことを誰かに話したくなります。
・想定を超える対応(予想以上に丁寧、親切、早いなど)
・体験に物語がある(ストーリー性、背景のある商品)
・思わずツッコミたくなる面白さ(遊び心やユニークな要素)
→ 口コミは「情報」ではなく「感情」で起こる。
世界観が一貫していて、共感しやすい
誰かに紹介したくなるブランドは、軸がブレず、言いたくなる“理由”がある。
・「このブランド、〇〇を大事にしてるんだよ」
・「△△な人にすごく合うと思う」
そのためには、
・ブランドの価値観やメッセージが明確であること
・デザインや言葉づかいに世界観が宿っていること が必要です。
お客さまとの関係性が近い
口コミが広がるブランドは、一人ひとりとの関係性を大切にしていることが多いです。
・SNSでのリアクションや返信を丁寧にする
・商品に手書きのメッセージを添える
・リピーターを“特別扱い”する
→ 「このブランドに応援されてる」ではなく、「このブランドを応援したくなる」と感じさせる関係性づくりが鍵です。
紹介しやすい“言葉”がある
せっかく素晴らしいサービスでも、「なんかいいんだけど、うまく説明できない…」 では広がりません。
紹介が生まれるブランドには、
・シンプルで伝えやすいタグラインやキーワード
・紹介時に使いやすいサービスの特徴やストーリー があります。
→ 人は「人に話すときの言葉」が用意されていると動きやすいのです。
口コミが「自然に起こる仕組み」を持っている
“自然に広がる”ブランドは、じつは「仕掛け」も丁寧に設計していることが多いです。
・SNSでシェアしたくなるような企画やプレゼント
・お友達紹介特典やUGC(ユーザー投稿)促進
・イベントやワークショップなど、参加型の体験
→ 「紹介してください!」と頼まなくても、“紹介したくなる導線”があることがポイントです。
よくある「口コミが起きない」原因と対策
原因 |
対策 |
機能や価格の訴求だけで終わっている |
感情が動く体験やストーリーを設計する |
ブランドの特徴が曖昧 |
コアメッセージや価値観を明確にする |
顧客との接点が希薄 |
1対1の関係をつくる工夫を取り入れる |
紹介の“言葉”がない |
短くて覚えやすい言葉を用意する |
広めるきっかけがない |
SNS投稿や紹介特典などの仕組みを設ける |
まとめ:口コミは“偶然”ではなく、“設計”できる
口コミは、良い商品をつくっていれば自然に起きる…わけではありません。
・話したくなる体験や感情をつくる
・紹介したくなる理由や言葉を用意する
・お客さまとの関係性を大切に育てる
こうした工夫を積み重ねることで、ブランドは「広めてもらえる存在」に育っていきます。
私たちは、そうしたブランドづくりを“体験価値の設計”としてサポートしています。
「広告に頼らず広がるブランドを目指したい」と感じたら、口コミが生まれる仕組みづくりから始めてみてはいかがでしょうか。