
社内にも効く!ブランドの一貫性を高める営業ツールの作り方
「営業ツール」と聞いて思い浮かぶのは、お客さまに向けた資料でしょうか?
実は、“社内の認識合わせ”にも大きな効果を発揮するのが、ブランドを体現した営業ツールです。
営業資料やパンフレット、プレゼンテーションは、単なる説明用のツールではありません。
一貫したブランドメッセージを社内外に浸透させ、チーム全体の“伝え方”を統一する手段なのです。
この記事では、社内にも効く営業ツールの考え方と、ブランドの一貫性を高めるための実践ポイントをご紹介します。
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なぜ「ブランドの一貫性」が営業に必要なのか?
ブランドの印象は、商品やサービスだけで決まるものではありません。
営業担当者が発する言葉や渡す資料、提案の仕方すべてが「ブランド体験」として記憶されます。
こんな経験はありませんか?
・担当者によって伝える内容やトーンがバラバラ
・社内ではブランド理念が共有されていない
・作る資料ごとにデザインが異なる
ブランドの一貫性が欠けると、信頼感・印象・差別化力が大きく損なわれてしまうのです。
ブランドを体現する営業ツールの条件とは?
以下のようなポイントを満たすことで、営業ツールは「ブランドを伝える資産」となります。
トーン&マナーが整っている
・ロゴ、フォント、色などのビジュアル面の統一
・言葉づかいやコピーの表現ルールの統一
ブランドのストーリーが語られている
・単なる商品説明ではなく、“なぜそのサービスを提供するのか”という背景や価値観も伝えている
使う人が「自分ごと化」できる
・社内の誰が使っても、“自信を持って語れる”ように設計されている
社内浸透まで見据えた営業ツールづくりのポイント
制作の前に、「伝え方」を言語化する
・ブランドのコアメッセージ
・ターゲットに届けたい価値
・よくある質問への答え方
などを事前に言語化し、社内共有資料として活用します。
「デザインマニュアル」や「ガイドライン」を整備
・営業資料や提案書に使うテンプレートを用意
・スライドの使い方、写真、アイコンの選び方も統一
「共有」と「アップデート」の仕組みをつくる
・制作物は共有ストレージで管理
・現場の声を反映してアップデートを継続
・新入社員研修にも活用し、営業力とブランド理解を同時に育成
実例:あるBtoB企業での“営業資料アップデート”プロジェクト
ある中堅BtoB企業では、営業担当者ごとに提案スタイルがバラバラで、顧客からも「会社の印象がつかみにくい」と言われていました。
そこで、以下の取り組みを実施:
・ブランドコンセプトに基づいた営業資料を再設計
・社内ヒアリングで実際の使われ方を反映
・提案ストーリーのテンプレート化
・使い方説明会を開催し、営業チーム全体で定着を支援
結果、受注率が上がっただけでなく、社内のブランド理解も大きく向上しました。
まとめ:営業ツールは“伝える仕組み”の起点になる
営業ツールは、ブランドを社内外に伝える「メディアのひとつ」です。
単なる資料作成ではなく、ブランドの一貫性を担保する“伝達インフラ”として活用することが重要です。
伝え方を整えれば、組織全体の意思疎通も変わる。
営業活動を通じて、ブランドの価値をより強く伝えていきましょう。