
外注と社内制作、どっちがいい?デザイン業務の最適な頼み方
リソース不足か?コスト重視か?「どこに頼むか」で、成果は変わる。
パンフレット、Webサイト、バナー、チラシ、動画…企業活動の中で必要になるデザイン業務は多岐にわたります。
こうした制作を「社内で対応すべきか?外部に依頼すべきか?」で悩む担当者は少なくありません。
本記事では、中小企業がデザイン業務を最適に依頼するための判断ポイントと、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく整理しました。
目次[非表示]
- 1.社内制作のメリットと注意点
- 2.外注のメリットと注意点
- 3.判断の基準となる3つの視点
- 3.1.成果物の重要度・影響度は?
- 3.2.社内リソースとスキルの状況は?
- 3.3.今後の展開や継続性は?
- 4.ハイブリッド型という選択肢も
- 5.まとめ:自社の状況と成果目標に合わせて選択を
社内制作のメリットと注意点
メリット:
・社内の状況や価値観を共有しているため、ニュアンスが伝わりやすい
・社員が直接動くため、スピード感を持って対応できる
・外注費がかからず、コストを抑えられる
注意点:
・担当者のスキルに依存するため、品質にバラつきが出やすい
・本来の業務と兼任になると、制作に十分な時間がかけられない
・デザインの客観性が失われることもある
外注のメリットと注意点
メリット:
・専門家による高品質なアウトプットが期待できる
・客観的な視点で、ブランドや課題を整理してくれる
・社内リソースを本業に集中させることができる
注意点:
・要望の伝え方やフィードバックの精度によって成果が左右される
・外注先との意思疎通やスケジュール調整に手間がかかることも
・長期的に見るとコストがかさむ場合もある
判断の基準となる3つの視点
成果物の重要度・影響度は?
企業ブランドの顔となるツール(会社案内、Webサイト、キービジュアルなど)は、外部の専門性を活用したほうが効果的なケースが多くなります。一方、日常的な修正・更新などは社内でも対応可能な範囲です。
社内リソースとスキルの状況は?
社内に十分な制作スキルや経験があるかどうか。業務の負担や優先順位との兼ね合いで「無理なくこなせるか」も重要な判断材料になります。
今後の展開や継続性は?
短期の単発案件か、継続的な制作体制を必要とするかで判断も変わります。たとえば定期的な発信が必要なSNSや情報誌などは、外注との協働体制や定額契約も選択肢に入ってきます。
ハイブリッド型という選択肢も
すべてを社内で行う/すべてを外注する、という極端な選択ではなく、目的や状況に応じて“ハイブリッド型”で設計するのが現実的です。
たとえば:
・ブランドの軸づくり(CI開発やロゴなど)は外注
・運用、発信まわりは社内で対応
あるいは:
・メインビジュアルは外注
・派生ツールや調整は社内で進行
といった設計が、多くの企業で採用されています。
まとめ:自社の状況と成果目標に合わせて選択を
デザイン業務をどう依頼するかは、コストや手間の問題に見えて、実は成果やブランドイメージに直結する意思決定です。
・重要なアウトプットはプロに任せる
・社内対応は可能な範囲に絞る
・ハイブリッド型の活用で柔軟に体制を構築する
といった発想で、“なんとなく”ではなく目的とリソースに応じた判断をすることが、最適な制作体制につながります。
私たちは、そうした判断を支える視点と体制づくりを、これからも提案していきたいと考えています。