
紙×Web×動画をつなげる!プロモーション設計のクロスメディア戦略
今の時代、“単体ツール”では伝わりにくい。だからこそ、つなげる設計が必要です。
パンフレットやチラシ、Webサイト、SNS、動画——いずれもよく使われるプロモーション手段ですが、バラバラに運用していては、本来の効果を発揮できません。
この記事では、紙・Web・動画を効果的に連動させる「クロスメディア戦略」について、設計のポイントと実例を交えて解説します。
目次[非表示]
クロスメディア戦略とは?
クロスメディアとは、複数の媒体を組み合わせて情報発信するプロモーション手法です。
目的は「露出を増やす」ことではなく、 “一貫したメッセージで、接点を変えて届ける”ことにあります。
なぜ“連動”が必要なのか?
・お客さまの接触チャネルが分散している
・一度の接点で伝えきれない
・見込み客の行動が複層的になっている
だからこそ、紙で出会い、Webで深く知り、動画で共感する——そんな一連の体験設計が重要になります。
設計ポイント1:すべてのツールに“役割”を持たせる
クロスメディアで大事なのは「媒体の足し算」ではなく「役割分担の設計」です。
メディア |
主な役割 |
紙(パンフ・チラシ) |
接点をつくる/手元で残す/シーンを想起させる |
Webサイト・LP |
詳細情報を伝える/信頼感を醸成する/行動へ導く |
動画 |
ストーリー・空気感を届ける/感情に訴える |
役割が明確になると、各ツールに込める情報量やトーンもブレなくなり、伝わり方が整理されます。
設計ポイント2:一貫したストーリーを軸に
・媒体ごとに見た目や内容がバラバラでは、ブランドの印象は弱くなります。
・どのチャネルでも同じ価値観やキーメッセージが伝わるように、「共通のストーリー軸」を設計することが重要です。
例:採用プロモーションのケース
・チラシ:キャッチコピー+仕事の魅力を簡潔に
・Webサイト:社員インタビューや制度紹介などの詳細情報
・動画:職場の雰囲気・働く人の想いを伝える
媒体ごとにフォーカスは変えても、伝えたい世界観は一貫させます。
設計ポイント3:行動導線まで設計する
・紙媒体にQRコードを付ける
・動画の最後にWebへの誘導を入れる
・Webから資料請求や問い合わせフォームへ誘導する
といったように、「どのチャネルから入っても、次の行動にスムーズにつながる設計」がクロスメディア戦略の要です。
よくある失敗と改善策
よくある失敗 |
改善のヒント |
紙・Web・動画がそれぞれ独立している |
共通のコピー・ビジュアル・設計意図を全体で統一する |
紙に詳しい情報を詰めすぎる |
詳細はWebや動画へ誘導し、紙は“興味喚起”に徹する |
動画が「あるだけ」で活用されない |
展示会・SNS・商談などで“活きる場面”を明確に設計する |
まとめ:媒体は「つなげてこそ」伝わる
プロモーションは、媒体ごとに役割を分けて、ストーリーと導線でつなげる設計が重要です。
・紙で興味を引き、Webで深掘りし、動画で共感を得る
・どこから見ても、同じメッセージや価値観が伝わる
・チャネル横断で、行動へと導く仕組みを整える
バラバラに発信しても「一貫した体験」がなければ、記憶にも残りません。
複数のメディアをかけ合わせた戦略で、伝わり方を最大化し、“成果につながるプロモーション”を実現しましょう。