
目的別に選ぶ!PR・販促ツールの正しい使い分け方
PRも販促も、「使い方を誤ると」効果は半減します。
評価の高いツールを作っていても、使う場所や目的が適切でなければ、その効果は半減。
逆に言えば、目的に合わせてツールを選び分けることで、プロモーションの効果を大きく広げることができます。
この記事では、目的別にどんなPR・販促ツールを使うと有効か、その使い分け方を解説します。
目次[非表示]
こんな誠意は要求に応えられていますか?
企業のPR・販促活動は、専門家の直接コミュニケーションよりも、「ツールを作りたい」という直接的なニーズから始まることが多くあります。
たとえば、
・新商品を知ってもらいたい
・サービスの特徴を伝えたい
・対面販促でも使えるツールが欲しい
など。
ここで重要なのは、その目的を正しく解釈し、合理的な形でツールに落とし込むことです。
目的別:PR・販促ツールの使い分けマップ
目的 |
有効なツール |
ポイント |
認知を広げる |
フライヤー、ポスティングツール、SNS投稿 |
視覚に残るビジュアル、分野性、広告ほど費用をかけずにリーチ |
比較検討段階 |
パンフレット、サービス説明資料、動画 |
問題解決型、細部まで説明する内容、読みやすさ |
買い手を引き上げる |
LP、購入誘導チラシ、下敷きノベルティ |
CTA設計やクーポン、直接的な行動を促す内容 |
買得後のサポート |
マニュアル、合同カタログ、フォローアップメール |
ファン化や再買促進を意識した内容の設計 |
ツールごとの具体的な活用例
パンフレット
展示会での配布、訪問後の「思い出してもらう」補完ツールとして有効。 情報量は多くても、“比較検討しやすい構成”がカギ。
ノベルティ
配布目的が「拡散」や「再来訪」であるなら、SNSに投稿したくなる設計が有効。 ブランドとの関連性が薄いと、逆に印象に残らないことも。
動画
サービスの背景や使い方をストーリーで伝える。 オンライン商談時の補足資料としても重宝。
SNS投稿
短期での拡散力を狙うだけでなく、「企業らしさ」「人柄」を伝える継続的な発信にも。 フォロワー数よりも“期待値との一致”が重要。
Webツールは“目的との接続力”が命
Web施策は「拡散性」や「即時性」に優れている一方で、“何をしてほしいか”を明確に設計しないと、反応につながらないという難しさもあります。
以下に、目的別のWebツール活用例を追加で整理します。
目的 |
Web施策 |
ポイント |
認知を広げる |
SNS広告、Webバナー、YouTube広告 |
短時間で興味を引くビジュアルとコピー。認知専用LPとの連携が有効 |
比較検討 |
製品LP、FAQページ、ホワイトペーパーDLページ |
詳細説明+ベネフィット。「なぜ選ばれるか」の答えを提示 |
購入・申込 |
ECサイト、予約フォーム、購入導線LP |
CTAの明快さがカギ。導線の短さと安心感を意識した設計を |
リピート促進 |
ステップメール、会員限定ページ、再訪問バナー |
継続的な接点を作る工夫。感謝や新情報による再来訪促進 |
Webと紙ツールの連動も効果的
たとえば、紙のパンフレットからQRコードで動画視聴やLP誘導を行うことで、“情報の補完”と“行動の導線”が一貫したプロモーションになります。
また、SNS広告からLPへの流れや、Web上で興味を持ったユーザーに対しパンフレットの郵送やPDF提供を行うなど、「紙→Web」「Web→紙」の循環設計も効果的です。
よくある使い方のミスと改善ポイント
誤った使い方 |
問題点 |
改善のヒント |
パンフレットが情報過多 |
読み手が疲れて離脱 |
見開きごとにテーマを設け、構成に緩急を |
SNS広告でただフォロワー獲得 |
目的が曖昧 |
「誰に、なにをしてほしいか」を明確に |
ノベルティが実用性重視すぎてブランドに結びつかない |
記憶に残らない |
ブランドロゴの使い方や配色に一貫性を |
ツール設計のワークフロー
1. 目的を明文化(例:認知拡大、商談数UPなど)
2. 目的に沿ったタッチポイントを洗い出す
3. 適したツールを選定(印刷物/Web/動画など)
4. 表現方法を設計(コピー/ビジュアル/仕様)
5. 効果測定と改善サイクルの設計
このように設計・運用までを見越すことで、ツール単体ではなく「施策」としての価値が高まります。
まとめ:ツール選びは「目的の整理」から
ひとくちに「パンフレットが欲しい」「チラシを作りたい」と言っても、本来の目的は「商談への結びつけ」や「問い合わせを増やしたい」といった戦略策を含んでいることが大半です。
大切なのは「このツールは、何を達成するための手段か?」を精査すること。
そのためには、
・PR、販促の目的を列挙してみる
・目的ごとの適切なツールを評価する
・実際の試用を通じてデータを求める
・Webと紙をつなぐクロスメディア設計を意識する
といった、評価と改善のサイクルを考えに入れておくことが重要です。
目的を分解し、適切なツールと繋げていくことで、プロモーションはより実践的で効果的な手段になります。