
価格競争を防ぐには、社内ブランディングから始めよう!
“自社らしさ”を語れる社員が、ブランド価値を守っていく。
価格競争に巻き込まれたくない——そう考える企業は多いものの、現場では「他社より安く」と言われれば、対応せざるを得ない状況も少なくありません。
そんな中、価格に頼らず“価値で選ばれる”ブランドに変えていくには、外向けの発信よりもまず「社内から整える」ことが重要です。
この記事では、価格競争を避けるために社内ブランディングが果たす役割と、実践のポイントを解説します。
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社内ブランディングが価格競争を防ぐ理由
社員が「価値」を説明できるようになる
価格ではなく価値で選ばれるには、その価値を“語れる”ことが不可欠です。
・うちの会社が選ばれる理由は?
・なぜこの価格に見合うのか?
これらを現場の営業・サポート・制作担当が自信を持って説明できる状態にしておくことで、「値下げ」ではなく「納得」で受注が決まる流れをつくれます。
一貫した顧客体験がブランドの信頼を生む
社内でブランドの理念や方針が共有されていると、営業、対応、納品のすべての接点で“らしさ”が伝わります。
・言っていることとやっていることが一致している
・誰と接してもブレがない
こうした一貫性が、「この会社なら安心」という信頼と“指名”を生みます。
自社の価値に自信を持つことで、価格を守れる
社員がブランドへの理解と共感を深めると、自信をもって提案・対応ができるようになります。
結果として、
・安易な値引きを避ける判断ができる
・相見積りへの対応も落ち着いて行える
ブランドが“自信の源”になることで、価格に振り回されない営業が可能になります。
実践ポイント:社内ブランディングで価値を共有するには?
まず“自社の強み”を明文化する
・なぜこの商品、サービスを提供しているのか?
・他社にはない考え方や対応力とは?
こうした点を、理念・行動指針・言葉・ビジュアルなどで具体的に共有できるようにします。
日常業務と結びつける
・朝礼で「ブランドらしい行動」共有タイムを設ける
・営業資料や提案書にブランドメッセージを反映
・クレームや判断の場面で「うちならどうする?」を考える
理念や方針が“現場で使えるもの”になることが重要です。
スタッフの言葉で語らせる仕組みをつくる
・社員インタビューや座談会を社内発信する
・お客さまに話した“らしい言葉”を記録、共有する
・採用やSNS発信を、現場主体で行う
「自分たちの言葉」で語れるブランドは、現場が強くなります。
まとめ:価格競争から脱却するには、まず社内から
価格ではなく価値で勝負するには、まずその価値を自社内で深く理解し、共有することが第一歩です。
・社員が“自社らしさ”を語れるようになる
・現場での行動がブランドを体現する
・顧客との接点すべてで価値が伝わる
これらを実現するのが、社内ブランディングの力です。
ブランドは「見せ方」ではなく「関わり方」。
それをつくるのは、社員一人ひとりの言動です。
私たちは、価格競争に巻き込まれない企業づくりには、「内側のブランディング設計」が欠かせないと考えています。