
ターゲットに刺さる!BtoBに効くプロモーション設計のコツ
「良いプロモーションなのに、なぜか響かない」その理由は“設計”にあるかもしれません。
BtoBのプロモーションでは、単にツールを作るだけでは効果は出ません。
製品の魅力や企業姿勢が伝わっているつもりでも、「誰に」「どのタイミングで」「どう伝えるか」が設計されていなければ、思ったような反応は得られません。
この記事では、BtoB特有の購買プロセスを踏まえたプロモーション設計のポイントを、わかりやすく整理してご紹介します。
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なぜ「設計」が重要なのか?BtoBの特徴を振り返る
BtoBの購買は、BtoCと違い次のような特性があります:
・決定に複数人が関与する
・検討期間が長い
・論理的根拠や信頼性が重視される
・資料請求、商談といった“中間行動”が重要
つまり、段階を踏んで「検討→比較→納得→意思決定」へと進む設計が求められます。感覚や勢いでモノが動くBtoCとは異なり、BtoBでは「納得感」と「整合性」が鍵になります。
プロモーション設計で押さえるべき3つのステップ
「誰に届けるか」を明確にする
ペルソナの設定は基本中の基本ですが、BtoBではさらに「職種」「役職」「業務課題」まで細かく落とし込むことが重要です。
たとえば:
・情報システム部門の担当者 → 技術面の信頼性が重視される
・経営層 → 全体戦略との整合性やROIが気になる
・営業マネージャー → 現場導入のしやすさや成果が関心事
ターゲットの視点に合わせて訴求内容を変えることで、「自分ごと化」されやすくなります。
カスタマージャーニーを意識した設計にする
情報発信のタイミング・内容・形式を検討するうえで、見込み顧客の行動ステップ(カスタマージャーニー)を可視化することが有効です。
検討ステージ |
情報ニーズ |
有効なツール例 |
認知段階 |
課題の発見、業界動向 |
コラム、ホワイトペーパー、SNS投稿 |
興味段階 |
製品・サービスの概要 |
パンフレット、サービス紹介動画 |
比較・検討段階 |
導入実績、費用対効果 |
事例集、FAQ資料、見積もりガイド |
決定段階 |
社内稟議への材料 |
提案書テンプレート、営業支援資料 |
どの段階にいる相手に、どの情報を、どのツールで届けるか——それこそが「プロモーション設計」の肝です。
営業と連携して“活用される”設計にする
せっかくツールを作っても「営業が使ってくれない」「お蔵入りになる」といったケースも少なくありません。
・営業と事前に認識をすり合わせる
・説明の流れを意識した構成にする
・活用シーンを具体的に想定する(展示会・商談・メール添付など)
“制作物をどう活用するか”まで含めた設計が、反応率や成約率に直結します。
まとめ:設計されたプロモーションが“納得と行動”を生む
BtoBにおいて、プロモーションツールは「デザインが良ければ効果が出る」ものではありません。
届けたい相手の心理と行動を読み、伝わる構成に落とし込むことが必要です。
・誰に届けるか?(役職・課題)
・どんな順番で届けるか?(ジャーニー設計)
・どう使われるか?(営業連携)
これらをふまえてプロモーションを設計することで、「なんとなく伝える」から「行動につなげる」へと変わっていきます。
私たちは、企業ごとの戦略や顧客像に寄り添ったプロモーション設計を通じて、伝わるだけでなく成果に結びつくアウトプットを目指しています。