
新規顧客をブランドのファンに変える「オンボーディング」の重要性
顧客獲得で終わらせない“その後”が重要です。
新規顧客を獲得できたら、それでマーケティングの成果は完了――そう考えていませんか?
実は「購入直後」のコミュニケーションが、リピーターやブランドファンの獲得において決定的な役割を果たします。
この最初の関係構築フェーズが「オンボーディング」。
単なる使い方の案内にとどまらず、ブランドの世界観や価値を届ける絶好のタイミングです。
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オンボーディングとは何か?
オンボーディングとは、新規顧客が商品やサービスを正しく理解し、効果的に使いこなせるようにサポートする初期段階のコミュニケーションを指します。
たとえば:
・購入直後のフォローメール
・はじめての利用ガイド
・使い方動画
・会員登録時のウェルカムキット
これらを通じて、顧客に「期待通り」「分かりやすい」「楽しい」という体験を届け、ブランドとの最初の接点でポジティブな印象を形成します。
なぜオンボーディングがブランドに効くのか?
離脱を防ぎ、定着率を高める
新規顧客の約半数が最初の体験で離脱するというデータもあるほど、初期体験の質は重要です。オンボーディングが丁寧であればあるほど、ユーザーの理解度と満足度が向上し、離脱が防げます。
ブランドの価値観を届けるチャンス
オンボーディングはただの操作説明ではなく、ブランドの姿勢や考え方を伝える絶好の機会です。
「なぜこの商品をつくったのか」「どんな課題を解決したいのか」など、理念やストーリーを自然な流れで組み込むことで、顧客との関係性が深まります。
ファン化の入口になる
第一印象が良ければ、その後も好意的に情報を受け取ってもらえるようになります。オンボーディングは、顧客を単なる“購買者”から“応援者”へと変えていく、ファン化のスタート地点なのです。
成功するオンボーディング設計のポイント
顧客視点で「最初のつまずき」を潰す
「どこから始めたらいいか分からない」「設定がややこしい」といったストレスを感じると、顧客はすぐに離れてしまいます。 顧客の不安や疑問に寄り添った設計が重要です。
トーン&マナーをブランドに合わせる
ガイドやメールの文体・デザインも、ブランドの世界観に沿ったものにすることで、ブレのない体験が提供できます。
コンテンツは段階的に提供する
一度に情報を詰め込みすぎると、顧客は疲れてしまいます。 ステップメールやチェックリストなどで“小さな成功体験”を積み重ねる構成が有効です。
BtoBでも有効!オンボーディングの汎用性
オンボーディングはBtoC向けだけではありません。
SaaSなどのBtoBビジネスでも、導入初期のサポートやFAQ整備、担当者とのキックオフミーティングなどが、信頼関係の構築と継続利用のカギになります。
まとめ:ファンづくりは「最初の体験」から始まっている
オンボーディングは、単なるマニュアル提供の工程ではなく、ブランドの“入口体験”そのものです。
新規顧客を一人でも多く、継続的な支持者=ファンへと育てていくためには、オンボーディングの設計が欠かせません。
私たちは、ブランドの伝え方において「どこで」「どう届けるか」を重視しています。
オンボーディングもまた、ブランドの価値を伝える重要な接点のひとつと捉えています。